楽天の田尾監督の解任が、今季2試合を残した段階で発表された。

解任の理由は、成績不振!ということになっている。

そして、オーナーは続投の意向だったが、現場の判断によって解任したというこぼれ話も伝わっている。


今季の東北楽天ゴールデンイーグルスは・・・

昨年のオリックスとの分配ドラフトで、旧近鉄と旧オリックスの主力は、現オリックスが獲得。

エクスパンションドラフトも実施されず、言葉は悪いが、峠の過ぎたロートールと1軍半の選手しか獲得できなかった。

外国人選手の獲得も上手くいかず、その責任をとる形でマーティー・キーナート氏が4月にGM職から解任されている。

今季の戦力では、誰が監督をやってもダメだろうと言われていた。評論家の中には、100敗すると予告した人もいた。(9月25日現在 2試合を残して 38勝95敗1分 100敗は無くなっているが・・・)

8月下旬くらいから、スポーツ紙上で、次期監督の話題が持ちあがっていた。

どうやら、解任は規定路線?


田尾監督とは・・・

現役時代から職人肌だったらしい。ドラフト1位で中日に入団し、主力として活躍するもフロントと衝突が原因(?)で西武へトレード。そして阪神へ。

イチローが憧れ、松井がアドバイスを求める。こんなキャッチコピーが流れていた。

キーナートGM解任時に、コーチ陣の配置転換もあり、オーナーと意見が衝突したらしい。

様々な発言を聞いていても、ポジティブな人である。



①目標はどこに?

今季の楽天は、どこに目標を置いていたのだろうか?

戦力的には、太刀打ちできないのは明らか。

それでも、成績不振を理由にするなら、チーム編成の責任はどうなるのだろう?


与えられた条件が悪くても、結果が出なければ仕方がない・・・ってことか?


しかし、チーム編成の責任者はすでに解任されている。

そのGMが指名した監督も一蓮托生なのも仕方ないのか?

そして、球団経営という意味では、赤字幅を当初予想より縮小できた。

現場の成績は悪いが、経営の責任は果たしたということであろう。


しかし・・・

昨年は、新チームだから、他チームの色のついていない人材を探していたはずである。

新監督では監督としての力量は未知数。そして、戦力は大幅に不足している。

次は、経験者を探すという。

1年たって、方針転換を図るのなら、その説明がファンに対して必要だと思うのだが・・・



②戦力補強の方法

楽天イーグルスは、今季の赤字幅が予想よりも少なくなりそうだと発表している。

それでも、9億円の赤字である。


一方で、戦力補強にお金をかけないから、チームが弱いという批判も関係者の間からも多い。


昨年、近鉄とオリックスの合併問題に端を発し、プロ野球初のストライキを経て12球団が残った今季、プロ野球の経営改革が叫ばれているが、進捗の気配がない。

そして、先の「お金をかけろ!」という批判は、球団に赤字を継続しろ!という批判と同義であろう。


それでは、お金をかけて強くすべきなのか?

球団経営の健全化が先であろう。

弱小球団でも、一定の経営努力を行えば、経営が成り立つようにしないとなるまい。

赤字補填が将来的に続くとは限らない・・・


今季、巨人戦の視聴率は過去最低を更新する見こみである。

観客動員も巨人中心ではなくなっている。

そして、これは巨人中心体制の崩壊である。


そんな時代だからこそ、楽天イーグルスには、他に先駆けて球団経営黒字化のモデルを作ってもらいたいと思うのだが・・・・



③楽天という企業体質?

どうも、地域密着型の経営は苦手のようである。

自然発生的なムーブメントよりも、中央主導型?と思わせるような企画が多いように感じる


サッカーでは、大金をかけてトルコのイルハン選手の獲得を行ったが、実質的に失敗した。

この時の教訓から、大金をかけた選手補強を行わなくなったと思われるが・・・

次期監督候補に上がっている名前を見ると・・・・

同じような失敗をしそうなのであるが・・・



いずれにしても・・・・

お客さんに「ラジオで野球つけて」とは、今季一度も言われなかった。

話題に上ることも少なかった。

それだけ、興味が薄くなっているってことなのだろう・・・


追記)

結局、解任の原因は、オーナーであっても平気でモノを言う田尾監督の性格と、楽天という会社の気風が合わなかっただけでは?と推測している。

そして、ファン重視の田尾ファミリー(奥さんの活動を含めてという意味で)を切るということは、2年目は待った無しで結果が求められよう。ファンはそこまで待ってはくれまい。

そして今回の解任劇、過去に巨人が1期目の長嶋監督を解任して読売新聞本体にも影響を及ぼしたように、楽天にも無傷では済まないであろう。

それにしても、清々とした監督の姿がかえって痛ましく思える。