最近よく聞かれることがあるんですけど
管理栄養士ってなんぞ???
栄養士と管理栄養士ってどう違う???
この質問って答えるの結構困りませんか?それに加えてあーまだまだコアな資格なんだなあとも。
企業の面接でも良く聞かれてたなあ。
(ここから先は全部私の個人的な意見なのでこれが一概ではないですし、合ってるかも分からないのでその辺ご理解お願いします。)
簡単に説明を強いられた時には
栄養士は調理・栄養に特化した資格で必要な授業をとれば取得できる。
管理栄養士は調理・栄養に加え臨床についての知識が必要になり、養成する学校卒業後国家試験をうける。
本当にざっくりですけどね。
あと、成分の数値だとか調理について詳しいと思われがち。
でも実際は(私の大学ではですけど)調理の授業もそんなにあったわけでもなく、実際調理できる人なんて悲しいことに多くなかったり。
なんせ、管理栄養士の試験は筆記のみですからね。
難易度は個人的には試験を受けるまでが一番山かなと。それを超えたら(4年間学んで試験に見合う勉強をすれば)なんてことのないような感じがします。
決して簡単という意味ではないですけど、でも努力すれば受かるかなといったところ。
国家試験だけでいうと各食材の栄養値を覚える必要なんてないですし、果てしないですから
そういうのこそ資料ですぐ探すことが出来たらいいと思うんです。
いや、だったらそんなの誰でもできるだろって話ですよね。ごもっとも。
でも、一応4年間みっちりカリキュラムがあるわけですから(2年間の短大+実務経験を積んで試験を受ける方法もありますが)、知識はいろいろな方面から詰め込まれるわけで。
試験に受かるだけならそれで十分なんですけど、大切なのはこの先だと思っています。
例えばなんですけど
緑黄色野菜に有機酸が含まれるという知識と
緑の野菜を酸性の液(お酢など)につけるとクロロフィル(緑)がフェオヒィチン(褐色)になるという知識
を持っているとして
それだけなら折角の知識も意味のないものになるんですけど、
緑黄色野菜を茹でるときに熱を加えると有機酸が水に流れ出すだろうな。
そうなると水は流れ出た有機酸で酸性に偏るだろうな。
→①蓋をせずに茹でることで有機酸を揮発させ、酸性の偏りを緩やかにしよう。
②塩を入れると色がきれいになるな。
③重曹(アルカリ性)を入れて緑色を綺麗にしよう。
などと具体的に理論を結び付けてできるのが管理栄養士だと思うんです。
他の仕事もそうだと思うんですけどね。
でもこれが結構難しい。学校では理論しか学ばないからそれがどうつながるかは働いてみないと分からなかったりする。
私もこの前まで食品会社で働いていて栄養から離れていたのでいま、全ての基本から疑いながら勉強しなおしている最中です。
当たり前にしていることを疑いながら常になんでだっけ?と思うようにしています。
私は保育園で働いているのですが、子供たちはただ「おいしい」と思えるような食事でいいと思うんです。
そりゃ大人と子供は違うので過程や見た目、味付けにも工夫をしていますが、
それを気づいちゃうような給食ではなく、ただ「おいしかった」と思えるようなものがベストかなって。
食育にしても手探りでいろいろ大変ですが食品会社で働いていた時と比べて
それなりに楽しく働けているかなって思います。