【少女不十分】


ひょんなことがきっかけで少女Uに監禁される。

あらすじはそれだけです。決して少女に監禁される!?ムフフ…なこともあるかも!?とか思っても最後までないです。それは先に言っておきますw

監禁される。本当にそれだけでそれ以上も以下もなく、小説のような面白さもないし、

西尾維新という言葉に食いついて読んでみると多分あまりのgdgdさにびっくりするかもしれない。

キャラのたつ登場人物も、いつもの面白いやりとりもない。



ここまで結構ひどく書いてはみたけど、私は本当にこの本気に入っているんですよね。

多分持っている本で一番好きです。

これはなにがあっても手放したくないくらい。



監禁中も少女とのやりとりもほとんどない、壁一枚越しで繋がる奇妙で微妙な関係。

そんな無関係だからこそ、主人公ができたこと。



【道を外れた奴らでも、間違ってしまい、社会から脱落してしまった奴らでも、

ちゃんと、いや、ちゃんとではないかもだけど、そこそこ楽しく、面白おかしく生きていけることはできる。】


誰だってまともに生きていても失敗だってるするし、本人がまともだと思っていることも

世間では一般的じゃないことだってある。

正しくいきるのも、間違い続けて生きるのも難しい。

楽しかったとは決して言えない本だけど、それでもこれは読んで良かった。本当に良かった。