【覚書】NICT情報-宇宙天気情報 7/13 15:00
Xクラスフレアが発生し、太陽活動は非常に活発
太陽風速度やや高速から通常速度前後へ下降
CME(コロナ質量放出)の影響が、明日から明後日頃にかけて到来し、地磁気が乱れる可能性
プロトン現象が発生し、現在も継続中



http://swc.nict.go.jp/contents/


2012/07/13 15:00 更新
活動領域1520でXクラスフレアが発生し、太陽活動は非常に活発でした。
今後の太陽活動は活発な状態が予想されます。
太陽風速度は、やや高速な450km/s前後から通常速度の380km/s前後へ下降し、地磁気活動は静穏でした。
12日17時(UT)頃に発生したCME(コロナ質量放出)の影響が、明日から明後日頃にかけて到来し、地磁気が乱れる可能性があります。
本日の地磁気活動は静穏な状態でしょう。

12日18時35分(UT)にプロトン現象が発生し、現在も継続中です。

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宇宙天気情報

◇宇宙天気情報BOX より
最新状況 (20:22) 7/13
今日、X1.4の大規模フレアが発生しました。(赤色表示)
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。(山吹色表示)


フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/13
01:03
X1.4

7/12
23:48
C2.0
16:53
C3.1
10:22
C4.0
06:40
C5.1

7/11
17:23
C9.9
14:07
C3.4
08:56
C3.0
05:06
C3.2
00:40
C5.6



【NICT 今日の宇宙天気情報(日報:2012年07月13日 15時00分 (JST))】

○概況・予報

活動領域1520でXクラスフレアが発生し、太陽活動は非常に活発でした。
今後の太陽活動は活発な状態が予想されます。
太陽風速度は、やや高速な450km/s前後から通常速度の380km/s前後へ下降し、地磁気活動は静穏でした。
12日17時(UT)頃に発生したCME(コロナ質量放出)の影響が、明日から明後日頃にかけて到来し、地磁気が乱れる可能性があります。
本日の地磁気活動は静穏な状態でしょう。

12日18時35分(UT)にプロトン現象が発生し、現在も継続中です。


○太陽活動

太陽活動は非常に活発でした。
活動領域1520で12日15時37分(UT)にX1.4/2BのLDEフレア(継続時間の長いX線フレア)が発生しました。

活動領域1520、1521は、面積がやや増加しました。
活動領域1522、1523が、新たに出現しました。

Xクラスフレアが発生した活動領域1520は、面積が大きく、磁場構造が非常に複雑な形状をしているため、今後、Mクラスフレアが発生する可能性があります。
今後の太陽活動は活発な状態が予想されます。


○地磁気活動

地磁気活動は静穏でした。
太陽風速度は、やや高速な450km/s前後から通常速度の380km/s前後へ緩やかに下降しました。
この間、太陽風の磁場強度は弱い4nT前後で推移し、磁場の南北成分は一時-4nT前後の弱い南向きの状態となりましたが、地磁気に大きな乱れはありませんでした。

SOHO衛星の太陽コロナ画像(LASCO)によると、12日17時(UT)頃にCME(コロナ質量放出)が発生しました。
STEREO衛星の太陽コロナ画像(COR)によると、コロナガスは地球方向へ放出されているため、明日から明後日頃にかけて影響が到来し、地磁気が乱れる可能性があります。
このCMEは、活動領域1520(S15W01)で12日15時37分(UT)に発生したX1.4/2BのLDEフレア(継続時間の長いX線フレア)に伴う現象と推測されます。

本日の地磁気活動は静穏な状態でしょう。

(参考データ)
ACE衛星による太陽風観測
http://www.swpc.noaa.gov/ace/MAG_SWEPAM_24h.html

27日の太陽周期プロット
http://swnews.jp/rt/27d_all_27.html

(注)ACE衛星の太陽風観測データと地磁気への影響
・ACE衛星は太陽と地球の引力がつりあうラグランジュ点(L1)の近くで、太陽風を観測します。
このラグランジュ点を通過した太陽風は約1時間後に地球に到来しますので、ACE衛星は太陽風の乱れを地球に到来する約1時間前に見つけることができます。
・太陽風の速度(黄色)及び磁場強度(白)が高い程、地磁気への影響が大きくなる。
・磁場の南北成分(赤色)が南寄り(-方向)となった際に、地磁気への影響が出やすい。
( )表示はACE衛星の太陽風観測データにおけるプロットの色


○プロトン現象

静止軌道の10MeV以上のプロトン粒子フラックスは、1[個/cm^2/sec/sr]未満の静穏レベルで推移していましたが、12日18時(UT)頃から上昇をはじめ、18時35分(UT)に10[個/cm^2/sec/sr]を超えプロトン現象が発生しました。
プロトン粒子フラックスは12日22時25分(UT)に約96[個/cm^2/sec/sr]に達した後は下降し、現在は40[個/cm^2/sec/sr]前後で推移しています。
このプロトン粒子フラックスの上昇は、活動領域1520(S15W01)で12日15時37分(UT)に発生したX1.4/2BのLDEフレア(継続時間の長いX線フレア)に伴う現象と推測されます。

(参考データ)
GOES衛星 高エネルギー粒子
http://www.swpc.noaa.gov/rt_plots/pro_3d.html


○高エネルギー電子

静止軌道の2MeV以上の高エネルギー電子フラックスは、6000[個/cm^2/sec/sr]未満のやや高いレベルで推移しました。

(参考データ)
GOES衛星 高エネルギー電子
http://www.swpc.noaa.gov/rt_plots/elec_3d.html

○電離層

臨界周波数8MHzを超える強いスポラディックE層(注1)が確認された地域と時間帯を報告します。
※発生時刻は日本時間(UT+09時間)です。

稚内(北海道)
13日
 00:30
 08:45

国分寺(東京)
12日
 17:00から19:30

大宜味(沖縄)
12日
 15:15
 16:00から16:15

F層臨界周波数は、13日の未明に大宜味(沖縄)でやや低めでした。
日本上空の全電子数(TEC)は、12日の昼過ぎに日本各地でやや低め、夜遅くから13日の朝にかけて低緯度の地域でやや低めでした。
※時間帯の記述は日本時間(UT+09時間)です。

(注1)スポラディックE層
・日本付近では夏期に突発的に高度100km付近に現れる電子密度の高い層。
・通常の電離層では反射されない高い周波数の電波を反射する。

(注2)F層臨界周波数の中央値
・過去40日間の同一時刻に観測された臨界周波数を大きさの順に並べたとき中央にくる値。
・中央値とほぼ同程度ならば電離圏は静穏な状態と考えられる。

デリンジャー現象及び短波伝搬状態の週間予報です。(発令日:7月13日)
<   日付   > 14 15 16 17 18 19 20
<デリンジャー現象>  1  1  1  1  1  1  1
< 短波伝搬状態 >  3  3  4  4  4  4  4

【解説】
・発令日翌日から7日間の予報です。それぞれ左から順に日付と対応した予報となっております。
・デリンジャー現象の予報
 0=ないでしょう・・・・・・30%未満
 1=ややあるでしょう・・・・・・30~50%未満
 2=かなりあるでしょう・・・・・・50%以上
・短波伝搬状態の予報
 5=極めて静穏
 4=概して静穏
 3=やや不安定
 2=不安定
 1=非常に不安定

(参考データ)
NICT 電波伝搬障害研究プロジェクト
(電離圏概況等のリアルタイム速報など)
http://wdc.nict.go.jp/IONO/index.html
※電離圏観測はシステムメンテナンス作業等に伴いデータ更新に不定期な遅延を生じる場合があります。


○活動度指数

活動度の指数です。
7月12日の太陽黒点相対数は、91、6月の月平均値は、65でした。
7月12日の太陽黒点総面積は、1750でした。
7月12日のf10.7は、158でした。
7月12日の地磁気K指数合計は、14、最大のK指数は、3でした。
短波伝搬を予測するための、7月と、8月と、9月の太陽黒点数の予測値は、それぞれ62、64、65です。




宇宙天気情報より抜粋