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<長周期地震動>南海トラフ連動時、大阪で「東日本」の5倍
毎日新聞 [5/21 21:46]
駿河湾から四国沖に延びる「南海トラフ」
西日本の太平洋沖に延びる海溝「南海トラフ」で東海・東南海・南海地震が連動して発生した場合、超高層ビルを大きく揺らす「長周期地震動」の強さが、大阪で東日本大震災の5倍、東京で2~3倍になるとの予測を、東京大の研究チームがまとめた。21日、千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で発表した。南海トラフのプレート(岩板)境界に堆積(たいせき)している軟らかい岩石が揺れを増幅するためで、高層ビルがある都市部では対策強化が迫られそうだ。
チームは南海トラフでマグニチュード(M)8.7の3連動地震が起きたと仮定し、長周期地震動の強さを予測した。
周期6秒の地震動(60階建て以上の超高層ビルが大きく揺れるとされる)の場合、揺れの強さの指標となる速度が、大阪湾岸部で震災の5倍に当たる毎秒250センチ、東京都心で同2~3倍の毎秒110~165センチとなった。いずれも揺れが続く時間も2倍以上になった。
東日本大震災では、長周期地震動で東京都心の超高層ビルが揺れたものの、地震規模の割に、大きな被害が出なかった。研究チームは、南海トラフで3連動地震が起きた場合は、プレート境界に厚さ数キロで堆積している軟らかい岩石が長周期地震動を増幅させるが、東北沖の日本海溝には堆積物が少なく、震災では長周期地震動が大きくならなかったためと推測した。
大阪は想定される震源に近いことに加え、トラフで地震動が増幅され影響が大きくなると予測。大阪より震源から遠い東京でも、地震動が増幅されながらトラフに沿って伝わり、すり鉢状の関東平野で強くなると結論づけた。
東京大の古村孝志教授(地震学)は「南海トラフの連動地震でどれほどの被害が出るか分からないが、都市部では早期に対策を講じるべきだ」と話している。【鳥井真平】
◇長周期地震動◇
2階建ての家屋など低い建物を揺らすカタカタという普通の揺れ(短周期)と違い、ゆっさゆっさと大きく揺れるのが特徴。揺れが1往復するのに2秒以上かかり、巨大地震の際に生じやすい。低い家屋は揺れず、超高層ビルは上の階ほどよく揺れる。
周期に10をかけると揺れやすい高さのビル(例えば3秒なら30階建て)の目安になる。20~60階建てに相当する周期2~6秒がビルを揺らしやすい。
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<長周期地震動>南海トラフ連動時、大阪で「東日本」の5倍
毎日新聞 [5/21 21:46]
駿河湾から四国沖に延びる「南海トラフ」
西日本の太平洋沖に延びる海溝「南海トラフ」で東海・東南海・南海地震が連動して発生した場合、超高層ビルを大きく揺らす「長周期地震動」の強さが、大阪で東日本大震災の5倍、東京で2~3倍になるとの予測を、東京大の研究チームがまとめた。21日、千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で発表した。南海トラフのプレート(岩板)境界に堆積(たいせき)している軟らかい岩石が揺れを増幅するためで、高層ビルがある都市部では対策強化が迫られそうだ。
チームは南海トラフでマグニチュード(M)8.7の3連動地震が起きたと仮定し、長周期地震動の強さを予測した。
周期6秒の地震動(60階建て以上の超高層ビルが大きく揺れるとされる)の場合、揺れの強さの指標となる速度が、大阪湾岸部で震災の5倍に当たる毎秒250センチ、東京都心で同2~3倍の毎秒110~165センチとなった。いずれも揺れが続く時間も2倍以上になった。
東日本大震災では、長周期地震動で東京都心の超高層ビルが揺れたものの、地震規模の割に、大きな被害が出なかった。研究チームは、南海トラフで3連動地震が起きた場合は、プレート境界に厚さ数キロで堆積している軟らかい岩石が長周期地震動を増幅させるが、東北沖の日本海溝には堆積物が少なく、震災では長周期地震動が大きくならなかったためと推測した。
大阪は想定される震源に近いことに加え、トラフで地震動が増幅され影響が大きくなると予測。大阪より震源から遠い東京でも、地震動が増幅されながらトラフに沿って伝わり、すり鉢状の関東平野で強くなると結論づけた。
東京大の古村孝志教授(地震学)は「南海トラフの連動地震でどれほどの被害が出るか分からないが、都市部では早期に対策を講じるべきだ」と話している。【鳥井真平】
◇長周期地震動◇
2階建ての家屋など低い建物を揺らすカタカタという普通の揺れ(短周期)と違い、ゆっさゆっさと大きく揺れるのが特徴。揺れが1往復するのに2秒以上かかり、巨大地震の際に生じやすい。低い家屋は揺れず、超高層ビルは上の階ほどよく揺れる。
周期に10をかけると揺れやすい高さのビル(例えば3秒なら30階建て)の目安になる。20~60階建てに相当する周期2~6秒がビルを揺らしやすい。
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