声かけ続けた災害医療 日赤大阪「歓迎も支援活動」
産経新聞 [4/7 16:03]
発生から3週間を経てもなお、正確な被害状況すら分からない東日本大震災。しかし医療従事者や消防、警察、赤十字、ボランティアらの支援は続く。
「阪神大震災の教訓を得て、他からの要請を待つ前に、まず自主的に動くことから始めました」
日赤大阪府支部の先遣隊として現地に赴いた新谷隆博・地域振興係長(47)らが大阪を発(た)ったのは、発生から2時間後の3月11日午後5時前。被災地の医療ニーズを適格に把握しつつ、効率よく医師や看護師に力を発揮させる…。新谷係長が果たした「コーディネーター」的な役割は最近注目を集めている。
後から出発した初動救護班と合流。
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医師や看護師ら12人と、1日150人を3日間診療できる仮設診療設備「dERU(デル)」を積んだトラックなどで現地に入り、12日夜には宮城県庁前で診療を開始した。
津波に襲われた沿岸部にも入ったが、兵庫県佐用町の水害などに派遣された新谷係長ですら、水の破壊力に言葉を失った。
「津波が到達した地域は何も残っていない。津波から逃れた方のけがは比較的軽かった。でも家族を亡くされた方、家を流された方、ライフラインが止まっただけの方…。避難所にいろいろな境遇の方が混在し、心のケアの難しさ、また大切さを実感しました」
「災害医療は、負傷者の中で、いかに早く重篤な方を見つけるかが大切」(新谷係長)。
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慢性疾患を患った被災者に渡す薬も十分でなく、そのことを説明しながら、短時間で次々と避難所を回った。「また来ます」「すぐ次の医療スタッフが来ます」-と必ず声をかけた。
ある避難所では別の病院の支援隊と出会った。だがその隊を、宮城県や仙台市は把握していなかった。「まず行政に声をかけ、全体で効率よく支援する。それが被災者のため」。新谷係長は強調する。
「避難所では寒さが続き、将来的な希望も見えないとストレスがたまる。今後一層心のケアに取り組みたい」。ともに現地入りした山内宣幸広報係長(37)はこう話し、関西でできる支援方法として「阪神大震災と違い、自治体が被災者を集団で受け入れるケースもある。
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私たちが温かく迎えることも、心のケアにつながる大切な『支援』になる」と話した。
転載
産経新聞 [4/7 16:03]
発生から3週間を経てもなお、正確な被害状況すら分からない東日本大震災。しかし医療従事者や消防、警察、赤十字、ボランティアらの支援は続く。
「阪神大震災の教訓を得て、他からの要請を待つ前に、まず自主的に動くことから始めました」
日赤大阪府支部の先遣隊として現地に赴いた新谷隆博・地域振興係長(47)らが大阪を発(た)ったのは、発生から2時間後の3月11日午後5時前。被災地の医療ニーズを適格に把握しつつ、効率よく医師や看護師に力を発揮させる…。新谷係長が果たした「コーディネーター」的な役割は最近注目を集めている。
後から出発した初動救護班と合流。
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医師や看護師ら12人と、1日150人を3日間診療できる仮設診療設備「dERU(デル)」を積んだトラックなどで現地に入り、12日夜には宮城県庁前で診療を開始した。
津波に襲われた沿岸部にも入ったが、兵庫県佐用町の水害などに派遣された新谷係長ですら、水の破壊力に言葉を失った。
「津波が到達した地域は何も残っていない。津波から逃れた方のけがは比較的軽かった。でも家族を亡くされた方、家を流された方、ライフラインが止まっただけの方…。避難所にいろいろな境遇の方が混在し、心のケアの難しさ、また大切さを実感しました」
「災害医療は、負傷者の中で、いかに早く重篤な方を見つけるかが大切」(新谷係長)。
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慢性疾患を患った被災者に渡す薬も十分でなく、そのことを説明しながら、短時間で次々と避難所を回った。「また来ます」「すぐ次の医療スタッフが来ます」-と必ず声をかけた。
ある避難所では別の病院の支援隊と出会った。だがその隊を、宮城県や仙台市は把握していなかった。「まず行政に声をかけ、全体で効率よく支援する。それが被災者のため」。新谷係長は強調する。
「避難所では寒さが続き、将来的な希望も見えないとストレスがたまる。今後一層心のケアに取り組みたい」。ともに現地入りした山内宣幸広報係長(37)はこう話し、関西でできる支援方法として「阪神大震災と違い、自治体が被災者を集団で受け入れるケースもある。
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私たちが温かく迎えることも、心のケアにつながる大切な『支援』になる」と話した。
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