東電、閉じ込め樹脂散布開始 メガフロートに汚染水回収へ
産経新聞 [4/1 20:49]
深刻な状況が続く東京電力福島第1原子力発電所事故で、東京電力は1日、敷地内に漏出した放射性物質(放射能)が飛散するのを防ぐ特殊な合成樹脂の散布を始めた。また、タービン建屋地下などにたまった大量の放射能汚染水の回収先として静岡市が保有する「メガフロート」と呼ばれる人工浮島を譲り受けたことを明らかにした。

合成樹脂は敷地内の200平方メートルに約400リットルを散布。粘着性がある液体で地表を覆い、放射性物質が風で飛ばされたり、雨で流れ出したりするのを防ぐ効果が期待される。メガフロートは海釣り公園として利用されているが、同市は有償での譲渡を快諾。長さ136メートル、幅46メートルで、内部の空洞部分に1万トンの海水を入れることができる。

一方、同原発で5千個あったアラーム付の放射線量計のうち使えるものが320個まで減少し、全員の携行ができない状態になっていたことが判明。経済産業省原子力安全・保安院が1日、改善を指示し、東電は100個を追加して全員が携行するように改善した。保安院は、放射能濃度の計測データの一部に誤りがある疑いが強いとし、再分析と改善も求めた。

また東電は3月31日深夜、1号機のタービン建屋付近の地下水から基準値の約1万倍の放射性ヨウ素が検出されたと発表。国際原子力機関(IAEA)は同日、北西約40キロの避難区域外にある福島県飯舘村の土壌から検出された放射性物質の濃度を、前日発表の1平方メートル当たり200万ベクレルから2千万ベクレルに修正した。


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