<東日本大震災>避難所で体操の手本 両親不明の小3
毎日新聞 [3/30 10:39]
避難所で高齢者らに体操の手本を見せる及川佳紀君=岩手県陸前高田市で2011年3月28日、大西岳彦撮影
「元気よく動いてくださーい」。お年寄りが多い避難所で、小学校3年の男の子が体操の手本を見せる。「若い人がやってくれたら勇気が出る」と言われて始めた。東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市。避難所の一つ「希望(のぞみ)ケ丘病院」で過ごす及川佳紀(よしき)君(9)だ。

避難所では他の子どもたちと野球やトランプをして笑みも見せる。だが、及川君の自宅は津波に流された。家にいた両親は行方が分からず、避難所で祖父母と弟の小1、晴翔(はると)君(7)と過ごしている。「今が大人だったらいいのに。早く働きたいよ」。深く傷ついた小さな心で、必死に前を向こうとしている。【大西岳彦】

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