動物たちにも支援の輪 那須どうぶつ王国に救援物資続々
産経新聞 [3/28 14:35]
那須どうぶつ王国に届いた動物の飼料=24日午後(伊澤利幸撮影)(写真:産経新聞)
東日本大震災で動物の餌不足に陥っている東北地方の動物園を支援しようと全国の動物園などから那須町大島の「那須どうぶつ王国」に飼料などの支援物資が寄せられている。同王国でも今回の地震で温泉施設などが被害を受け現在、休園中だが、29日の第1便の配送に向けスタッフが準備に追われている。

同王国によると、仙台市の八木山動物公園や盛岡市の市動物公園などでは地震で交通網が遮断され、動物たちの餌が不足している。

特に、八木山動物公園では餌不足に加え、被災した職員もいて人手不足も続いているという。

このため全国の動物園や水族館などで組織する「動物園水族館協会」(東京都、約160園加盟)には被災地の動物園から「早急に動物たちの餌が必要」との要請があり、同協会の呼びかけで全国に支援の輪が広がった。

同時に同王国など関東地区の3施設が支援物資を一時的に保管するための中継地に決まった。

同王国にはこれまでに愛媛県立とべ動物公園や千葉市動物公園などから次々に草食系動物の固形飼料や肉食系動物用の冷凍肉などが運び込まれ、保管されている。

被災地の動物園で必要な餌は4月末までに約100キロ。同王国では近畿地方の動物園から28日にトラック2台分の支援物資が届くのを待って、所有するリフトつきマイクロバスに物資を積み替え出発するという。

バスには佐藤哲也社長や同王国の動物管理責任者の半谷秀紀さんらが乗り込み直接、動物園に届ける。

半谷さんは「すべての物資を届けても相手側の動物園が困るので、しっかり情報を把握したうえで早急に必要な分だけを積み届けてきたい」と話した。

同王国では地震で温泉施設の2階休憩室の天井が破損するなどの被害を受け4月の開園を目指して復旧作業を進めているが、那須町内に福島県から避難している住民を励まそうと移動動物園なども計画中という。


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