被災地でGS行列深刻化、バスも巻き込まれ「震災以来初めて」
産経新聞 [3/27 11:05]
ガソリンを求める長蛇の列に、仙台市営バス3台が巻き込まれて立ち往生。進まぬ列に苛立つドライバーたちが路上で情報交換を始めていた=27日、仙台市青葉区(荒船清太撮影)(写真:産経新聞)
ガソリン不足が続く被災地で、ガソリンを求める車の長い列が交通を麻痺(まひ)させるまで深刻化している。仙台市郊外では、車列が三重にできて道路をふさぎ、複数の路線バスが立ち往生。通勤の足にまで影響した。

震災以来、仙台市内ではガソリンスタンドごとにできる数キロに及ぶ車列は日常の光景となった。大半はスタンドが閉店した前日夜からの列で、開店まで無人のまま放置した車も多い。列に割り込もうとした運転手と並ぶ人の間で口論も絶えない。

道路沿いに複数のスタンドが並ぶ同市青葉区南吉成では27日午前8時ごろ、車列がスタンド周辺をめぐって三重にでき、片道2車線を完全に封鎖。JR仙台駅などに向かう路線バス3台が1時間近く立ち往生した。バスを諦め、歩き始める通勤客も。

駅前の勤務先に向かっていた中村智子さん(26)は「いつまで待てばいいか分からない。会社も人手がない中やっているので遅れるわけにはいきません」とバスを下り、走りだした。

給油待ちをしていた近くの看護師、遠藤美香さん(47)は「徹夜で並ぶ車の列は毎日できるけど、こんな混乱は震災直後以来初めて」。

状況は市外も同様で宮城県大和町のスタンドでは、「27日は営業しません」との張り紙が張り出されているにもかかわらず、早朝から車の列ができた。60代男性は「昨夜は給油できたと聞いた。もしかしたらできるかもしれないので並び続けます」。

これまで比較的給油がスムーズだった高速道路のパーキングエリア(PA)でもガソリンが枯渇した。

東北道鶴巣PAでは、上下線とも26日夜にガソリンが売り切れ。「緊急車両用の油まで切り崩した。次いつ入るか分からない」(男性職員)。にもかかわらず、PA駐車場は「次」を期待する車であふれていた。


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