「寒さしのぐ燃料ない」=ガソリン不足深刻に―我慢限界、暴動懸念の声も
時事通信 [3/16 17:23]
東日本大震災で、被災地の燃料不足が深刻になっている。宮城県の太平洋沿岸では大津波で貯蔵施設やタンクローリーが流され、外から運ぶための道路や港が損傷。重機や救急車両の運行に支障が出て、多くの遺体を火葬する燃料も当てがない。燃料不足は寒さに震える避難所や市民生活も直撃。「支援はいつ来るのか」。被災者は焦燥感を募らせている。
「ガソリンがありません。今晩をしのぐには50リットル要ります。ぜひ皆さんの車から提供を」。厳しく冷え込んだ15日午後、同県南三陸町の避難所にまとめ役の高橋長泰さん(57)の声が響いた。暖房機を動かす唯一の発電機の燃料はわずかとなり、ボランティアで来た男性が即座に予備の燃料を提供。
避難中の年配の女性も「津波でひっくり返った車から使って」と申し出た。
16日は雪に。集めた燃料で何とかしのいだ。津波で多くの同僚を失った町役場職員佐藤宏明さん(41)は「きょうは運よくボランティアの支援が届いた。行政からの支援は一滴もない。定期的補給がなく不安だ」と話した。
仙台市郊外にある遺体安置所は、車でしか行けない。ガソリンが切れる寸前の車で訪れた鈴木信義さん(70)は、津波に妻きよ子さんをさらわれた。市内の給油所は在庫切れで閉まったり、緊急車両限定だったりと入手は困難だが、身元確認の作業は進まない。「何とかガス欠の中来たのに。きょう見つからなかったら、あす遺体が見つかっても来られない」といら立ちを隠さない。
給油所に続く長い車列に並ぶ男性は、福島第1原発事故に触れ、「他県の親戚宅に逃げようにも車が動かない」と話す。給油量や順番をめぐり小競り合いが起きたり、救難車両を装った車が専用の給油所からガソリンを入れるトラブルも起きた。「我慢や譲り合いも限界。暴動が起きてもおかしくない」。県幹部は切実な口調で対策を訴えた。
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時事通信 [3/16 17:23]
東日本大震災で、被災地の燃料不足が深刻になっている。宮城県の太平洋沿岸では大津波で貯蔵施設やタンクローリーが流され、外から運ぶための道路や港が損傷。重機や救急車両の運行に支障が出て、多くの遺体を火葬する燃料も当てがない。燃料不足は寒さに震える避難所や市民生活も直撃。「支援はいつ来るのか」。被災者は焦燥感を募らせている。
「ガソリンがありません。今晩をしのぐには50リットル要ります。ぜひ皆さんの車から提供を」。厳しく冷え込んだ15日午後、同県南三陸町の避難所にまとめ役の高橋長泰さん(57)の声が響いた。暖房機を動かす唯一の発電機の燃料はわずかとなり、ボランティアで来た男性が即座に予備の燃料を提供。
避難中の年配の女性も「津波でひっくり返った車から使って」と申し出た。
16日は雪に。集めた燃料で何とかしのいだ。津波で多くの同僚を失った町役場職員佐藤宏明さん(41)は「きょうは運よくボランティアの支援が届いた。行政からの支援は一滴もない。定期的補給がなく不安だ」と話した。
仙台市郊外にある遺体安置所は、車でしか行けない。ガソリンが切れる寸前の車で訪れた鈴木信義さん(70)は、津波に妻きよ子さんをさらわれた。市内の給油所は在庫切れで閉まったり、緊急車両限定だったりと入手は困難だが、身元確認の作業は進まない。「何とかガス欠の中来たのに。きょう見つからなかったら、あす遺体が見つかっても来られない」といら立ちを隠さない。
給油所に続く長い車列に並ぶ男性は、福島第1原発事故に触れ、「他県の親戚宅に逃げようにも車が動かない」と話す。給油量や順番をめぐり小競り合いが起きたり、救難車両を装った車が専用の給油所からガソリンを入れるトラブルも起きた。「我慢や譲り合いも限界。暴動が起きてもおかしくない」。県幹部は切実な口調で対策を訴えた。
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