その郊外の一軒家は、
母と二人で暮らすには
広すぎる家でした。
1階は広いLDK
リビング部分だけでもゆうに20畳以上。
その隣が10畳の和室。
その横には6畳の和室。
和室には、それぞれ床の間と
板張り部分があり、収納もたっぷり。
縁側も、広い庭もありました。
2階は3部屋あり、
どの部屋も広々としています。
広々してて、確かに気持ちはいいのだけど・・・
2階のいちばん奥、
ベランダのある部屋が
この家でいちばん狭い部屋。
でも、明るくて、雰囲気も良かったので
この部屋を自室にすることに。
落ち着かない雰囲気の
幾何学模様の壁紙を
白の壁紙に貼り替えてもらいました。
でも、
この部屋で寝るようになってすぐ
金縛りが始まります。
寝てると、
首を絞められる😱
身体を動かそうにも
動かせず
声も出ない
なにも見えないし、
聞こえないのですが
この世のものではない存在
に首をジワーっとやられる。
あーまた来たー
もうやめてよー
いったいどこで情報を得たのか?
まったく覚えがないのですが
不動明王の真言を覚え
必死で唱えたりしていました。
ノウマクサンマンダ バザラダンカン
眠いのでまたウトウトしてると
しつこくジワーっと首を攻められる。
ぜんぜん眠れない・・・
ノウマクサンマンダ バザラダンカン
夜毎の金縛りに閉口し、
1階の和捨で寝ていた
母の布団に潜り込んで
一緒に寝るようになります。
でもまた、
またウッカリ自室で寝てしまう。
そうこうしてるうちに
こんどは幽体離脱。
身体から抜け出て宙に浮いて
上から寝てる自分を見てる。
壁を通り抜け階下まで
降り家を一周したり
戻れなくなるかも・・・
などと、不安がよぎったり。
でも、こういうときの
意識状態は一種のトランス
半分あっち側に行ってるので
さほどの恐怖は感じないものです。
こどもの頃に芽生えた
神秘への探究心は残っていたものの、
こういった金縛りや幽体離脱を
どう探究していったものか・・・?
いや、それどころではない
というのが正直なところ。
母と自分の生活のこと、
おじさんのこと、
相変わらずの不穏な空気感。
この先、どうなっていくのか
不安でたまりませんでした。
そんな不安を紛らわすように
たくさんの本を読むようになります。
漱石、太宰、芥川に始まり、
星新一に、どハマリしたり
赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズ
に夢中になったり。
まだこの時は、
「精神世界」
なんて本のジャンルが
あることもぜんぜん知りませんでした。
つづく
🔻



