地獄と極楽。 | 熊本ヨガ講師 RYOのYOGA的美人道

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熊本ヨガ講師Ryo
【ホットヨガ】
STYLISH YOGA ROOM Padma
【yoga】
SAHAJI

目指していたのはメイクアップアーティスト。
外側を磨くことから内面を磨くことに変わり
女性のため、新しい命のために
指導するヨガの講師となりました。

昔お坊さんから聞いたお話があります。
ちょっと思い出しました。
毎日の生活の中で思うこと。
いま、この環境の中でどう幸せを楽しむか。
「私ばっかり・・・」と愚痴るより見方を変えていかなきゃどんどん落ち込んでしまう。
あっちをみて悔しかったり悲しんだり恨んだり。
自分の今置かれている環境をさげすんだり
最近の熊本は地震後誰しも口に出さずひたすら生きてます。
そんな中で愚痴ばっかり出てきてしまう時もあります。
 
もう一度このお話振り返ってみました。
 
 
昔、ある所に、地獄と極楽の見学に出掛けた男がいました。
 
最初に、地獄へ行ってみると、そこはちょうど昼食の時間でした。
食卓の両側には、罪人たちが、ずらりと並んでいます。
 
「地獄のことだから、きっと粗末な食事に違いない」
と思ってテーブルの上を見ると、なんと、豪華な料理が山盛りにならんでいます。
 
それなのに、罪人たちは、皆、ガリガリにやせこけている。
「おかしいぞ」と思って、よく見ると、彼らの手には非常に長い箸が握られていました。
恐らく一メートル以上もある長い箸でした。
 
罪人たちは、その長い箸を必死に動かして、ご馳走を自分の口へ入れようとするが、
とても入りません。イライラして、怒りだす者もいる。それどころか、隣の人が箸でつまんだ
料理を奪おうとして、醜い争いが始まったのです。
 
次に、男は、極楽へ向かいました。
夕食の時間らしく、極楽に往生した人たちが、食卓に仲良く座っていた。
もちろん、料理は山海の珍味です。
 
「極楽の人は、さすがに皆、ふくよかで、肌もつややかだな」
と思いながら、ふと箸に目をやると。それは地獄と同じように一メートル以上もあるのです。
 
「いったい、地獄と極楽は、どこが違うのだろうか?」と疑問に思いながら、
夕食が始まるのをじっと見ていると、その謎が解けました。極楽の住人は、長い箸でご馳走をはさむと、
「どうぞ」と言って、自分の向こう側の人に食べさせ始めたのです。にっこりほほ笑む相手は、
 
「ありがとうございました。今度は、お返ししますよ。あなたは、何がお好きですか」
と、自分にも食べさせてくれました。男は、
 
「なるほど、極楽へ行っている人は心掛けが違うわい」と言って感心した。
 
というお話。
「自分さえよければ。」では、幸せになれません。一人ぼっちになってしまいます。
幸せの花は、相手(他)と自分との間に咲くからです。
 
地獄も極楽も、じつはおんなじ場所。
ただ違うのは、そこで「どう過ごすか」に他なりません。