お盆 | 熊本ヨガ講師 RYOのYOGA的美人道

熊本ヨガ講師 RYOのYOGA的美人道

熊本ヨガ講師Ryo
【ホットヨガ】
STYLISH YOGA ROOM Padma
【yoga】
SAHAJI

目指していたのはメイクアップアーティスト。
外側を磨くことから内面を磨くことに変わり
女性のため、新しい命のために
指導するヨガの講師となりました。

大切な大切な
祖母の初盆。

叔母が言った言葉。
「お盆の入りにね
お墓に行っておまいりしても
気配も感じない。
顔も見れない。
戻ってくる日なのに
存在を感じないのよね。
顔が見たいなー。」

大切な大切なおばあちゃん。
強くて優しくてあったかい人。

私に
「結婚するな。子供産むな」
そうずっと言っていた
おばあちゃん。

きっとおばあちゃんは心配してたから
すごく心配してたから
ずっとそう言い聞かせてきたんだと
思い返す。

我が娘が嫁ぎ出産し
障害をもつ男の子を産んだ。

その子を必死で育てる娘の姿。
嫌なことや、辛い言葉を姑からかけられる娘の姿。
ずーっと見てきたからこそ
同じ思いを孫にさせたくなかったんだと思う。

でも、私はその言いつけを守れなかった。
結果
同じように
いや、もっとひどい言葉を浴びせられる日がきた。

そんな人を選んでしまった自分が悪い。
世の中には
もっと理解して手を取り合ってくれる人もたくさんいただろうに
同じように
汚い言葉を浴びせられ
自分を傷つけることになった。

幼い頃から見ていた
それに耐える母の姿。

それを静かに
かばい見守るおばあちゃんの姿、

私はずーっと見てきたはずなのに

同じように
いや、もっとひどい言葉を吐かれてしまった。

その言葉を浴びせられた時
自殺しようと包丁を握った。

お腹の子供と共に。

おばあちゃんの言いつけをちゃんと聞き
もっと慎重に理解のある人を選んでいたら
こんなに傷つくこともなかったのに。

あんなに言われ続けていたのに。

ばかだなー。

おばあちゃんの初盆に
ひ孫はニコニコしながら
部屋中を見渡していた。

きっと見えていたんだと思う。

亡くなった時
おばあちゃんの額に
2人で手を当てた。
冷たかった。
でも、なんとなく動きそうで
その場から離れることができなかった。

見えるものなら
顔が見たい。

叔母が言った言葉は
そこにいたみんなが思った事だと思う。

思い出の中のおばあちゃんは
私達にすごく優しかった。
本当に。
私達を守ってくれて
大切に育ててくれた。

私の子が
娘であったら
私の母も同じ事をすると思う。
そして
同じように
言い聞かせるのかもしれない。

私にはもう
そんな汚い言葉を吐いたり
いじめるひとはいない。

息子は
そんな言葉を聞く事もない。
精神的な虐待をされる事もない。

それを選んだ事は
何かを失う事でもあるけど

そちらの方が
より良い毎日だと思う。

世間的にも経済的にも
辛くあたられる事はたくさんある。

でも
2人で歩いてる方が
心に笑顔が多いと思う。

おばあちゃん。
私は結婚はしなかったけど
とても可愛い男の子を授かって
今はとても幸せだよ。

新しい命が誕生し
入れ替わるように
おばあちゃんは息をひきとった。

きっと見えないけど
ずっと側にいてくれてると思う。

おばあちゃんやおじいちゃん。
叔父たち。

息子が毎日
ニコニコニコニコしながら
周りに笑顔と幸せをくれるのは
きっと
そんなみんなが周りで笑ってるからなのかもしれない。

私もいつか死ぬ。
その時
向こうの世界には
たくさんの人達がいると思う。
だからその時があんまり強くない。

でも、いただいた命を大切に全うしようと思う。
そして
私を選んで産まれてきた息子を
大切に育てていこうと思う。

全ては
おばあちゃん達からもらった愛情。
その愛情を受け継いでいこうと思う。
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夕暮れの散歩。
何かを見つけて動かなくなる息子。

「はやくおいでよ!」
そう叫ぶ私。
何気ない時間だけど
なんか
幸せ。