ご冥福をお祈りさせていただきます。 | 熊本ヨガ講師 RYOのYOGA的美人道

熊本ヨガ講師 RYOのYOGA的美人道

熊本ヨガ講師Ryo
【ホットヨガ】
STYLISH YOGA ROOM Padma
【yoga】
SAHAJI

目指していたのはメイクアップアーティスト。
外側を磨くことから内面を磨くことに変わり
女性のため、新しい命のために
指導するヨガの講師となりました。

熊本のトップヘアーメイクアップアーティスト
田中一喜氏

私の師匠でもある
カズキさん。

2014年10月23日
永眠

はじめてあった日
とても緊張し
今までにあったことがない珍しい人と感じました。

高校卒業したてで
はっきり言って
コギャルの私は
生意気で人の話に全く耳を貸さないタイプ

メイクの勉強でL.Aへ行き
帰ってくると
もっと
鼻っ柱の強いシスターへ

マンションの1室が事務所&美容室。
じゃらんじゃらん

私は毎日、遅刻と無断駐車と
居眠り運転に川に転落
二日酔いで撮影をすっぽかす
素行の悪い人でした。

カズキさんは静かな人で
あきれて一言
ギャルもコマダムもうちにはいらないから明日からこなくていいよ。

ギャーギャー怒られるよりよっぽど怖かった。

20歳の成人式
じゃらんはマンションから
1軒屋へと移転。
photo:01



成人式の日も振袖で壁を塗ってた(笑)

窓を開けて
風を感じながら
UAのレコード聴くのが私は好きだった。

2台のターンテーブルで
いろんな音楽を聴かせてもらった。

ガラムの匂いのする
静かな人。

一緒に働いてた女の子
いきなり
「座ってごらん」って
カットクロスはめて
「きゃー!私、カズキさんにカットしてもらえるんですか!」
って目をキラキラさせてたら

バリカン

がーっ!!
モヒカン(笑)

その瞬間
逃げなければ!
と、私は後ずさりしました(笑)

いつも
何考えてるのかなー
機嫌いいのかなーって
横顔見てました。

photo:02



私が考えていたメイクは
コテコテに塗りつぶし
個性までも消してしまうメイクだった。

カズキさんは
ほとんどファンデものせず
柔らかで繊細なメイクだった。

はじめはそれを否定的に感じていた私。
ある日
花婿から
そんな私のメイクをみて
俺の好きな彼女に戻してくれ。
そう言われてショックでした。

いろんなことを学んだ時間。

髪をセットに来ていたおネェさんが
プラチナNO.1 ありさママだったこともあり
おこずかい稼ぎに華やかな世界に足を踏み入れたのも

運命だったのかもしれない。

働かせていただいていた時間。
ずーっと反発しっぱなしで
尊敬とか忠誠とかありがたみとか
全く考えず
本当に扱いにくい私だったと思う。

今思うと
本当に申し訳ない。

もっと素直にメイクの世界を楽しんでいたら
違う道を歩いていたかもしれない。

一番の反抗期で無敵な気合の時期に一番近くにいた人間。

なかなかいない
珍しい人間。

まだ若かったけど
なんだかカズキさんらしい(笑)

お酒と音楽と煙。
メイクの世界の巨匠。

田中一喜

まだ、亡くなったことが嘘みたい。