こんにちはニコニコ


あーこです。 ニコニコ


モイストウォッシュゲル

 

私は高齢者介護の仕事に携わって25年になります。18歳で介護福祉士として働き始めました。以前もお話ししましたが、私は福祉科の高校に通い、授業の一環として実習や福祉の学びを得ました。その結果、高校3年間の学びと実務経験が3年間とみなされ、卒業時に国家試験を受けることができました。

介護の現場に長く携わってきた私だからこそ、この仕事がどれだけ精神的にも身体的にも大変か、そして金銭的にも十分とは言えない状況が続いているか、深く感じています。

「介護の仕事はきつい、汚い、給料が安い」と言われて久しいですが、この印象は今も根強く残っています。その影響もあって、学校の先生方が「介護職はやめておきなさい」と子供たちに勧めることが増えています。その結果、今の介護業界の平均年齢は50代から60代と言われ、新しい人材がほとんど入ってこない状況です。人手不足がさらに深刻になることは避けられません。

国が処遇改善手当を支給しているものの、一般企業の賃金上昇と比べると、まだまだ追いつかない現実があります。ちなみに、ケアマネージャーはこの処遇改善手当すらなく、ベテランの介護福祉士よりも給料が安い状況です。

さて、私の娘が看護師になりたいと専門学校に通っていましたが、人間関係や勉強についていけないことから、学校をやめたいと相談してきました。卒業前にPTAの一員として面談の練習を行った際、校長先生からは「今の時代、1人に対して40件ぐらいの就職口がある。今は子供たちが選べる時代だ」と話がありました。大手の会社からもたくさんの求人募集が出ていて、選択肢が豊富でした。

そんな中、娘は学校を辞めて就職したいと言い出し、私たちは何度も話し合いました。娘の気持ちが変わらなかったため、一緒にハローワークに行き、どんな仕事があるのか見に行きました。そこで、娘がやりたいと言った仕事が「介護職」でした。

正直、止めたい気持ちもありました。高齢の女性が多い職場で、人間関係が苦手な娘が本当にやっていけるのかと心配になりました。しかし、悩んだ末、娘を応援することに決めました。年齢的に合わずに辞めても、また別の仕事を探せばいいと考えたからです。やらない段階で止めたら、きっと娘は後悔するだろうとも思いました。

介護職は確かに低賃金と言われますが、資格を取得して給料が上がる仕組みがあり、資格を取るまでは厳しい状況もありますが、少しずつ資格を取っていけば、仕事の内容も深まりますし、メリットもたくさんあります。

娘がまず1社、面接に行くというので、笑顔で送り出したいと思います。夫も娘を応援していますが、「じゃあ、将来、介護よろしくな」と冗談交じりに言っていました。夫よ、介護の専門職は身内の介護はしません。なぜなら、仕事だからこそできるのであって、身内の介護はその何倍も大変だからです。

私自身、祖母や義父の介護をしましたが、24時間、責任がつきまとう介護は、本当に大変でした。最後がいつになるかわからない状況での介護は、仕事以上に過酷です。専門職に頼ることで、家族として余裕を持って接することができると改めて感じましたので、子供には「介護はしなくてもいい」と伝えています。