7月2日。曇り時々雨。

東浩紀さんがツイッターに「ソファセット5億円か・・・」とつぶやいていて、何かなとリンクをクリックするとZOZOの前澤友作さんのYouTubeチャンネルだった。前澤邸ルームツアー(リビング編)という動画で、面白そうだったので見ることにした。

まず冒頭でズッコケそうになったのが、100畳もあるらしい、リビングが。まあ桁違いにもほどがあるなと、もはや清々しかった。前澤さんは当然自分の家なので終始リラックスしながら視聴者を案内してくれる。カーテンを開けると雲の上に住んでるのかと思うぐらい高い所だった。仙人なのかな。おそらく、いや絶対、大東京のど真ん中にそびえ立つ超高層タワーマンションの最上階だろう。

まあしかし、とにかく置いてる家具や飾ってある美術品がめちゃめちゃ良かった。カッコいい。家具はとくに50年代のフランス製のものが好きみたいで、見てるだけでワクワクするし、すごく勉強になった。ピカソの絵とハンス・コパー(はじめて知った)のオブジェの組み合わせとかもめっちゃいい感じだ。

ソファセット5億円。まあまあ値段はともかく。デザイナーは普通にいいものを作りたいと思って一生懸命作り、それをああやって好きな人が毎日喜んで使っている。家具もそうだけど、美術品だってああやって自分の部屋に好きなように飾っては、人に自慢したり、しみじみ眺めてみたり。作る側としてはこんな嬉しいことはないだろう。あの動画を見て心底そう思った。河原温の作品も、ギャラリーの殺風景な壁にぽつんと掛けられている写真を見たときにはあんまりピンとこなかったけど、ああやって部屋に飾ることによってめちゃめちゃイカした作品になっていた。あんなふうに素直に喜んでくれる人がいると作りがいがあるよな。