昨年の12月5日の私の氷瀑祭りの作業初日にペットボトルのコーヒーを車を走らせながら飲んでいた。
少し大きなサイズだったので、飲み残して車に置いたままとなっていた。
翌朝、車で層雲峡に向かう。
運転しつつ「あっ、コーヒーがまだ残っていたな。」と思いペットボトルを手にするとカチンコチンに凍ったいた。
「アララ。」とそのまま再び放置する。
それから、毎朝確認するのだが、ずっと凍ったままだった。
大晦日の日に捨てようと思っていたが、凍ったままなので、コンビニでも捨てられない。
そして、また年越し放置となった。
昨日(12日)、今日(13日)と気温があがった。
昨日は、仕事の帰りに温泉に浸かり家に帰る。
家に帰る途中、我が家の前の一本道は川霧が立ち込めていた。
空は一面の星空だが、その星空も霞んでいる。
家に着き、車から降りる前にペットボトルを確認する。
やはり、カチンコチンだ。
明日は(更に暖かくなると言うので)とけるかな?と思いつつ車から降りる。
その寒さに驚いた。
熱が全て空に吸収されて大地の冷気が空に向かって流れているようだ。
まさに、放射冷却だ。
「層雲峡より寒いぞ!なんで?」
スマホで上川の気温を見るとマイナス4℃程だった。
我が家の気温は更に2度は低い。
「これからドンドン気温が上がると聞いているが。」
そう思い玄関フードに向かう。
車の音を聞きつけ窓から車を確認した泰地が玄関フードでいつものように帰りを待っていた。
ドアを開けるなり、「おかえりなさい❗️お疲れ様でした❗️」と頭を下げてくる。
それを見ると、「いえいえ、かえってお出向いありがとうございます。」と、こちらが頭をかきつつ、「大した稼ぎもなくて」と心の中で答えつつ、恐縮して頭を下げてしまう。
「とうちゃん❗️星出てる?月見たい。」と、いきなり言う。
そして、「ちょっと待ってて❗️ヘッドライト持ってくる。」と家の中に入ってヘッドライトを持ってきた。
「とうちゃん、泰地についてきて❗️ヘッドライトで泰地が先頭いくから。」と言うので
「ハイハイ、ライトない方が見えるよ。」と答えつつ泰地の後ろをついていく。
霞んだ大気の向こうに星が瞬く。
「寒いから家に入ろう。」と泰地に声をかけて家に入る。
家に入るとマキストーブの暖かさにホッとした。
翌朝(13日)、我が家の外気温マイナス12℃。
晴れた空と木々についた霧氷が美しい。
ラジオからは、札幌や道南の早朝の気温が流れている。
プラス気温の朝を迎えた地域が多いらしい。
日中は、1月としては異例の二桁気温となると言う。
やはり、どうもピンとこない。
あまりの気温差だ。
通常の東京と札幌程の差がある。
本日13日も層雲峡で氷瀑祭りの切り出し作業をする。
温かい風が吹き、太陽が谷を照らし、大気が春のように霞みがかかる。
チェーンソーで1日氷と格闘する。
薄着なのに汗が吹き出す。
国道は、路面が出て雪は湿り気を帯びる。
層雲峡でもプラス気温になったようだ。
そして、今日も温泉に浸かり、家に帰る。
我が家もとうとうプラスの気温になったが、辺り一面は、真冬の綺麗な雪で覆われている。
町のように路面も出ていない。
車を降りる前にペットボトルを確認する。
やはり凍っているが、少し液体がある。
明日、投げられる(捨てる)かな?