私は朝5時半には起きる。
うたの散歩、泰地の着替えなどをしつつラジオを聴く。
ラジオを聴きつつ、ヒチャも私も忙しく用意する。
そんななかで、「札幌の三角山でヒグマに男性二人が襲われて重症」というニュースを聞いた。
私の何かしていた手が止まる。
耳はラジオに釘つけとなる。
札幌市から要請を受けたNPO法人がヒグマの巣穴の調査をしているときに襲われたという。
三角山の山頂近くで巣穴を発見し、40代の男性が顔を巣穴に突っ込んだところ、驚いたヒグマがその男性を遅い、熊スプレーで撃退しようとした50代の男性が腕を噛まれたようだ。
自力下山し、その後通報したようだ。
このニュースを聞いてこのブログを読んでいる方々は、どう思いますか?
私は単刀直入に「馬鹿か!」と一喝した。
腹が立って収まらない。
自称ヒグマの生態に詳しく、ヒグマの専門家を語るNPO法人なのだろう。
私からすれば、全くの素人でしかない。
巣穴に顔を突っ込んで噛まれるアホ!
噛んだヒグマはその場から立ち去り、巣穴の中には2頭の小熊がいたという。
寝ている家に入って、そこの住人に反撃される。
当たり前のことだ。
母熊は、あの巣穴が安住の場所ではなかったと判断し、その場を離れ様子を見ていたのだろう。
戻りたいが、ハンターや警察が巣穴近くにいる。
子供が心配だが、穴に戻れない。
きっと、この母熊は射殺されるだろう。
不法侵入者が被害者で、子供と巣穴を守った母熊が犯罪者で射殺。
まともな国ではない。
ヒグマは悪なのか?
私のなかでは、昔、アメリカが奴隷の黒人に対して行った行為と重なってしまう。
NPOの二人はヒグマがどのように対応してくると思ったのだろうか?
確かに巣穴に顔を入れて中を確認することはある。
しかし、それは真冬で完全にヒグマが寝ている時期に行うものだ。
この雪解けの冬眠から目覚める時期にやるのは馬鹿としか言いようがない。
そして、それを依頼した札幌市も無能である。
税金をこのNPOに支払っているのだ。
今のこの日本でヒグマの生態を把握するには、巣穴近くにカメラを取り付ければ良いだけのことだ。
彼らは江戸時代からやって来たのだろうか?
巣穴のヒグマ調査ならば、やり方はいくらでもあるだろう。
母熊が射殺されれば、残った2頭の小熊がこの先、生きていくのは難しい。
次の冬を迎え、来年の春まで生きれる確率は25パーセントに満たない。
もう、こういうニュースは聴きたくない。
確かに札幌には多くのヒグマが生息する。
共存するにはまだまだ人間側がやるべきことがある。
まずは、ゴミを廃棄しないなど些細なことを徹底すべきなのだ。
野生動物は、食べ物がなければ人間社会には現れない。
人間社会には、食べ物が溢れ、自然界にない味の着いた美味しいものがあると、学んでしまっている。
山に鮭が遡上し、彼らの食べ物が豊富ならば人里までは来ないのだ。
鮭は、人間だけのものではない。
私は、千歳川のインディアン水車が大嫌いである。
遡上する鮭を一網打尽で捕獲する。
アラスカ、ユーコンのインディアン水車は、形状は同じだが、そこの一部を通る鮭のみを捕獲する。
殆んどの鮭はかかることはない。
そして、インディアン水車の捕獲は、その殆んどが調査のためであり、調査が終わると河に返すのだ。
今回の愚かな悲しいニュースを聞いて、この国はまだまだアラスカ、カナダには追い付かないと感じた。