週が開けて平日となると、スキー場の来場者が更に減った。

3月に入り寒い日はない。

朝夕の冷え込みも例年よりも弱い。

今年は雪が多いが、雪解けはきっと例年よりも早くなるような気がする。



     今日は、3月8日。


赤井川落合は、早朝は雪が降っていたが、積もるほどではなかった。


ここ数日、多少の積雪はあるが、早朝の除雪はないので体は楽である。


今朝も、国道脇の入り口をジョンバーで軽く雪掻きをするだけだった。


    「ジョンバー?何?」と思う人がいるだろう。


ジョンバーとは、雪掻きのスコップのことである。


むかし、むかし、まだ私が幼かった頃にこの言葉を良く使っていた。


その後、成人して北海道で生活していても自然に使うこともなくなり、私のまわり(札幌)で使う人もいなくなっていた。



     今から10数年前にスキー場でスキーパトロールを始めた。


その時に、ジョンバーと言う言葉を久々に聞いたのだ。


「ホッホー❗️ジョンバーですか❗️懐かしい❗️」と心の中でニヤニヤしていたのだ。


すると、スキー場はどこもいまだに「ジョンバー」と言う言葉を普通に使う。


当たり前に使うのだが、やはり聞く度に懐かしさを感じる。


何となく私も自然に使うようになった。


使っていても懐かしさが残る。


私にとっては不思議な言葉かもしれない。



    おっと、今日の話はジョンバーではない。


スキー場だ。


スキー場がオープンする前に太陽が顔を出して、雪面を照らす。


気温もグングン上がり、下のコースは完全に湿ってしまった。


スキー場上部は、まだ雪は良い。


ただ、下部は雪が腐るのもすぐのように感じる。


今日の朝里川温泉スキー場は、まさに春スキー日和だ。


ポールトレーニング(ポールを立てて回転、大回転の練習)も入っている。


「青い鳥」というゼッケンを着けた5、6才児がレッドの急斜面でポールトレーニングをしている。


我が家の泰地は、5才になったら果たしてあの子達のように滑ることが出来るかな?と思いながらリフトの上から見ていた。



     そんな中で、パトロール室に戻ると、Okさんが「キロロの春スキーチケットが安いのわかったよ。


今年は、4月3日以降土日とゴールデンウィークのみの営業なんだって。」という。


「えっ!それじゃ、買う意味ないですね。土日休みの人しか買えないですから。


今時、土日休みの人は公務員か金融機関、病院、土木建築系と職種は決まってきますよね。」と私が不満をぶちまける。


「キロロ経営苦しいのではないかな?

でも、現金が欲しい。

それでそう言う営業にしたんじゃない?

去年より春のチケット安いもんね。」

と、Okさんが答える。


「そういえば、家の嫁がキロロは、真冬も平日は客がいない。

3月に入って、働いている人達(派遣)が切られているらしいよ。」って言ってましたね。


続けて私が「コロナの前は海外の客が増えて、高級リゾートとして経営するので、もう日本人は相手にしないって言う噂を聴きましたね。」というと、


「そうそう、言ってたな。」と隊長が話に加わった。


「そのつけだべ!日本人相手にしない高級リゾートにしたんだから。日本人は行きにくいよな。」と続けた。


コロナで海外の客がいなくなり、経営がタイから香港だかどこかに代わり、リフトチケットは高いままでは日本人はあまり集まらないな。


ニセコのようにスキー場の下に町が出来てアフタースキーも満喫出来る環境ではないしね。


来場者が減ってしまったからと言って、季節雇用の人を早く退職させると、もう来年は来てくれないよな。


だから、キロロは派遣が多いのだ。


派遣は切りやすい。


直接の季節雇用であれば、そう簡単には切ることができないのだ。



     それより、春スキーはどうするかな?と考えている。


土日の週末の営業ならば、私は殆ど行くことができない。


行っても1、2回かな。


それなら一層のこと、札幌国際の春スキーチケットを買おうかな?


いやいや、遠いな。


平日は何回かだけ何処かに滑りに行こうかな?


それより、釣りでも楽しもうかな?


いまだに答えはでない。