例年ならば道南は、10月20日辺りが紅葉の見頃なのだが、今年は例年よりも少し遅いので、その紅葉にあわせて予約していた。
宿泊地は、私の好きな銀婚湯。
道南きっての名湯であると、私は勝手に思っている。
私の好きな温泉は、当然、源泉掛け流し、趣のある建物、そして全て宿で作られた食事のある宿。
源泉掛け流しは多いが、こういう宿は、もう道内に多くはない。
日本秘湯を守る会と言うものがあるが、そこに加盟している北海道の温泉宿は、ここ数年で減ってしまった。
元々、北海道は少ないのに更に減ったのだ。
私の好きだった新見温泉、鯉川温泉と閉めてしまった。
確かに日本秘湯を守る会に加盟していない良い宿もあるが、私の温泉宿の基本を全て満たしてくれる宿は何故か北海道には少ない。
どういう訳か、北海道の温泉宿は趣や景観よりも最先端的無機質な建物を好むようである。
景観もへったくれもなく、コンクリートで施工してしまう。
循環器を取り入れてお湯を循環させて、湯花も除去してしまう。
温泉に不必要なサウナを作る。(サウナはスーパー銭湯か街の日帰り温泉だけで良い。)
食事も給食センターで作られたものに少し宿で作った物を合わせて提供する。
個性のない、味もへったくれもない、私的にはつまらない価値のない温泉宿ばかりとなった。
お湯も食事も無機質なものと感じる。
その中で、銀婚湯は頑張っている。
宿もよし、お湯もよし、更に食事も良いと来ている。
私が昔、函館に住んでいた頃に釣りの後によく日帰りで入っていた。
八雲町にはこの他に良い温泉宿がいくつもあったが、残念なことに閉館したところもある。
それが寂しい。
おっと!
銀婚湯である。
数年前にヒチャと二人で結婚記念日に宿泊した。
あまりにも心地よい宿なので、両親を連れて来たいと思っていた。
泰地が2才となり、妹の一回忌を終えたので私の両親とヒチャと泰地を連れて行ってきた。
雨予報は運良く外れて快晴とはいかないが、秋晴れとなった。
更に、八雲から大沼公園までは紅葉が見頃だった。
当然、銀婚湯周辺も紅葉が綺麗だった。
ここの温泉は内湯と露天風呂の他に、野天風呂がいくつもある。
暗くなると閉鎖されるので、日のある時間帯でなければ入ることができない。
この時期は日没が早いので、夕方4時過ぎには閉鎖となる。
この野天風呂は、宿泊者専用の貸し切り風呂となる。
その野天風呂は、広い敷地の中にぽつんぽつんとあるので、散歩しつつ入りに行く。
この野天風呂が良いのだ。
内湯とはまた泉質が違う湯に、紅葉を眺めながら湯に浸かる。
初めて外の温泉に入った泰地も大喜びしてはしゃいでいた。
いつもは、風呂に入りたがらない泰地も解放感ある野天風呂は気持ちが良いようだ。
「泰地、温泉は体を洗わなくて良いんだよ❗️
チンチンとお尻と頭を洗うだけで良いよ。」と私が教えたのもあって、更に温泉が好きになったようだ。
翌朝も泰地と父と共に内風呂と露天風呂につかった。
温泉につかりつつ、「気持ち良い❗️」と言う2歳児はどうなのだろう?
次回は、新緑の季節に行きたいと思っている。
そして、旧館の趣のある部屋に泊まりたいと思う。
旧館の前を通ったときに、古い趣のある格子状の引戸を見て「いいな!こっちの方が良いな。」と思った。
部屋にトイレ等あってもなくても構わないしね。