雨が上がると、夕刻の空に薄い青空が広がり始めた。

先日までの真夏のような日々に身体は疲れていた。

久々の15℃以下の平年並み?の気温にホッとしている。


   晴れると北からの風が入り、一気にガスが立ち込めると、雨上がりの幻想的な夕暮れになる。

安物のワインを飲みつつ、野鳥の囀ずりと共に外を眺める。

外に出ると、一気に気温が下がってきた。

吐く息が白い。

明日の朝は冷えそうだよ。と、ヒチャに話をしつつ夕食をとった。


    早朝四時半に目覚める。

爽やかな空が広がる。

もう、この時期はとうの前に夜が明けている。

少し肌寒い気がする。

ベッドの中が気持ち良い。

私の顔を舐めて「散歩に行こうよ!」と誘う「うた」に、「もう少し待ってね!」と言いつつベッドの中でグダグダする。

今朝は特にこのグダグダが気持ちの良い気温だ。


  今朝の気温我が家で7℃。

吐く息が白い。

北風が冷たい。


    「なあ、うた、今日は春ゼミはいないよ。」

この時期は、春蝉の季節だ。

早朝の散歩で「うた」は、道端の仮死状態の春蝉を食べる。

散歩中なので、行動食だ。

「高タンパクで高カロリーなのよ!」と言う。



      必死で探し見つけると襲いかかり、一気に食う。

余程美味いのだろう、必死なのだから。

先日の朝は、7、8匹の春蝉を平らげた。

今日は、寒いので数が少ない。


  もう少し、うたの味覚の季節が続く。