マルゼンのワルサー社から許認可を受け図面を提供のうえ製作された正確で精緻なガスブローバックハンドガンの決定版のP38のブラックメタルヴァージョンだ。光沢のある金属感を演出している表面処理のブラックメタルは、使い込むごとに摺れてシルバー下地が見えてくる、実銃同様の使用感が味わえる。ワルサーP38(独:Walther P38)は、ドイツの銃器メーカーであるカール・ワルサー(カール・ヴァルター : Carl Walther)社が開発した軍用自動式拳銃である。第二次世界大戦中のドイツ陸軍の制式拳銃であった。原型は1934年頃から開発が進められ、1937年に「ワルサーHP」の名称で完成した。翌1938年に制式採用され、P38の名称が与えられた。口径は9mm(9mm×19パラベラム弾)、装弾数は単列マガジンによる8+1発。強力な弾丸を安全に発射できるショートリコイル式の撃発システムに、大型軍用自動拳銃としては画期的なダブルアクション機構を組み合わせた近代的な拳銃である。P38のダブルアクション機構はPPのシステムの流れを汲むもので、シングルアクション併用型だった。現在のダブルアクション、シングルアクションともに操作可能な自動拳銃は、ほとんど全てがこのワルサーP38の機構をほぼそのまま利用か、またはそれに改良を施しているといってよい。また命中精度は軍用拳銃としては高く、完成度の高い拳銃であった。実際に、熾烈な軍採用デザインコンペを勝ち抜いて米軍で制式採用されている今をときめくベレッタM92シリーズはP38のコピー品とも言える機構を備えており、P38の基本設計がいかに正しかったかを証明している。P38はアニメ「ルパン3世」やTVドラマ「ナポレオンソロ」で勇名を馳せ、ご記憶のかたも多いだろう。さて、このモデルはワルサーP38のミリタリーモデルを正確精緻に再現したガスブローバックガンであるが刻印・製造番号もワルサー社の実銃と同様に作られている念の入った細工となっている。ブローバックもマガジンガスチャージングタンクが比較的小さいにもかかわらず大変快調で、可変ホップチャンバー装備でエアガンとしての能力にまったく不足は無い。全長215mm、重量710g、装弾数12発、メーカー希望小売価格20790円。販売価格16632円