WA・SCRのハードボーラー2010オールシルバーヴァージョンがニューリリース。このハードボーラーが鮮烈に我々の前にデビューしたのは映画ターミネーターであった。
ターミネーターT800が、アラモ銃砲店で「プラズマライフルをくれ」とオーダーし、「そんなものはないよ。こいつが最新型だぜ」と、店主が差し出したのがレーザーサイト付きハードボーラーであった。アラモ銃砲店店主はその後すぐに、T800にハードボーラーの試射の的とされてしまうのだが・・・ちなみに映画のアラモ銃砲店は、米国歴史上強烈に米国人に意識させる、アラモ砦の戦いのオマージュであろう。米国人は実利的な思考方法により、全力で戦ってなお勝ち目のない戦いは、降伏し命永らえて、次の機会を狙うというのが当たり前の思考方法なので、全滅するまで戦ったアラモの戦いは深い印象を与えるのだろう。また、この映画においても、人類とスカイネットの存在をかけた戦いをイメージさせる狙いもあったのかもしれない。
さて、このハードボーラーモデルのエンジンはマグナブローバックSCRハイスペックVER3、新型固定HOPインナーバレル、トラスファーハンマーシステムVER3、新型シアー・ディスコネクター搭載で、迫力のあるブローバックと素直な良く伸びる弾道と切れの良い各部の動き、フィーリングを実現している。2010ヴァージョンは従来より明るいシルバーへとカラーを変更し、フレッシュなイメージへと生まれ変わっている。そしてなんといってもガバメントクローンモデルとしてあまりにも有名な迫力ある7インチロングボディを、ヘヴィウエイトの巨大で重い機体として美しく精緻に再現している。実銃のステンレス製ロングボディを、美しく実銃どうりの表面処理でそのままに表現し、その重いスライドが力強くスピーディーにブローバックするのは感動さえ覚える。バレル・スライド部分の独特なセレーションを持つリブやこれまた独特な形状のストップスクリュー付のワイドトリガー、各部の刻印も丁寧に再現されている。かってコンパクトガバのボディを利用してガスBLKとしてモデル化されたことがあるが、SCWモデルはフルサイズガバのパワフルエンジンでデビューである。スクリーンのせりふで言うならばまさに、「I’l be back!」である。全長267mm、重量970g、装弾数21発。