1-1. 高分子成分の基礎知識
高分子っていうのは、とっても小さい「分子」がたくさんくっついてできたもの。分子は、本当に小さくて見えないけど、くっつくと色んな力を発揮します。
例えば、小さな分子がちょっとだけくっつくと「低分子」(分子量1500未満)、もっとくっつくと「中分子」(分子量3000)、そして、たくさんくっつくと「高分子」(分子量10000以上)と呼ばれる。タンパク質も、小さな「アミノ酸」の分子がいっぱいくっついてできていて、これも高分子の一種なんです。
1-2. 高分子成分が髪に与える影響
高分子成分が髪にどう良いか?
高分子成分は、髪の毛の一番外側をコーティングして、キューティクル(髪の表面を守る層)のように働きます。このコーティングのおかげで、髪の毛が外からのダメージに強くなったり、ツヤツヤに見えたりします。
特に、「活性ケラチン」っていう高分子成分は、羊の毛から取れるタンパク質で、髪にハリとコシを与えてくれます。
でも、この活性ケラチンを作る時には、とってもデリケートに扱わないといけないんです。羊の毛を溶かして抽出するんだけど、傷ませずにやる技術が必要なんです。
それと、髪の毛に艶を出すためには、「分子量」っていうのが重要です
分子量っとは、その成分がどれくらいの大きさかを示す数字なんだけど、髪の毛の内部に浸透するかどうかは、この分子量によって決まります。
高分子成分(分子量10000万以上)は、分子量が大きいから、髪の毛の一番外側に作用します。これが、サランラップみたいに髪を包んで、ハリやコシ、そして艶を出してくれます。
次回は、高分子成分の種類と特徴をお伝えします