解説

実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を、小栗旬と星野源の初共演で映画化。平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。新聞記者の阿久津を小栗、もう1人の主人公となる曽根を星野が演じる。監督は「麒麟の翼 劇場版・新参者」「映画 ビリギャル」の土井裕泰、脚本はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などで知られる野木亜紀子。

 

罪の声 : 作品情報 - 映画.com

 

映画『罪の声』公式サイト

 

今は終わってしまった「心無いラジオ番組」で、ビンラディンが911テロを起こした目的を「空売り」だと言っていたことがある。

株は補償金を積めば「持っていない株を売れる」そして「値が下がったところで買い戻す」ことで差額を手に出来る。

この映画では、身代金ではなく、これが犯人の目的だったのだと述べていた。

1984年。今から35年前に。

 

犯人グループは全部で10人。

一人2億のはずが、思ったより収益が上がらず、一人300万円足らずにしかならなかった。

 

詰めの甘さを感じる…

20億上げるなら、それなりに資金を投入しなければ

でも、それだけの資金を動かすと、目をつけられただろうし…

 

なんてことを映画を見ながら考えていた。

 

星野源と小栗旬がさまざまな偶然を経て会うシーンは身震いした。

そして、期せずして二人で事件の真相を突き止めて行く。

この二人が、段々、息が合っていく様子が、バディものとしても、いいと思った。

 

関西が舞台なので、見慣れた風景が登場した。

特に、明石大橋。

何度も行ったことがあるので、ここでロケがあったのかと、感動してしまった。

 

チョイ役で、かなり豪華な面々を使っていて、それも楽しめる。

 

『アンナチュラル』好きとしては、松重豊と市川実日子の役回りも良かった。

特に、松重豊。

もう、この役は彼しかいないと思った。

 

2020.12.16 at TOHOシネマズ梅田