こんにちはパクロス編集長の平野です。


ラーラーラーと音響付きで光が射せばそれは、
ギャグ漫画的には、
「死の兆候」=「昇天」の記号表現ですね。
おい待て行くなーーー!とかツッコミ入る感じね。
あっギャグに限らず、
悲しき悲しき、
ネロとパトラッシュの例もあるか。
むしろそっちが先か。


そういう場面ではよく天使が降りて来たりして、
西洋式・キリスト教式の表現かなと思う所ですが、
考えてみると、
日本でも、
同じ表現があります。
仏が紫雲に乗ってご来迎、ってやつ。
洋の東西を問わず、
輝かしく、
臨終のその瞬間を美化したいのですな。
ごく自然な人情です。


臨終のその瞬間の美化と言えば、
平野が個人的に大好きなのは、
あれです、
『レモン哀歌』。


かの美しい一編の詩のおかげで、
レモンは、
ザ・テレビジョンの表紙を飾るのみならず、
丸善の本棚を爆破する用途のみならず、
人の最期を、
美しく看取るためのものとなりました。
いやあ何たって「トパアズいろの香気」だもんな。
そうそう、
ここはトパーズでは絶対に駄目で、
是非とも、
トパアズでなくっちゃいけない。
それはきっと皆さま満場一致で賛成ですよね。がりり。


ではパリンドロームです。


雑誌編集長の業界ウラ話オモテ話Ⅱ


何かな? と探し歩き、慎ましく屋久島突っ切る。足が里中にな


【 なにかなとさがしあるきつつましくやくしまつつきるあしがさとなかにな 】


屋久島には、
縄文杉さまがお生えになっていらっしゃいます。
長老格のお方なら何しろ、
5000年ほど年長の先輩。
「戸籍」が昨今の話題になっていますが、
なに、
縄文杉さまから見れば、
たかだか150歳200歳の如き、
全員まとめてガキ扱いだ。


ですから、
ちっぽけな人間なぞが屋久島に立ち入るなら、
慎ましく、です。
失礼の無いようにそおっと横切りましょう。
『もののけ姫』の舞台になったくらいで、
人里などは無さそうな神秘の森のイメージですが、
全島で見れば、
1万人ほどの人口があるそうです。
島を突っ切ればいずれ里中に足を踏み入れることになろう。


どこかで読みかじった話ですが、
屋久島の杉には、
「蒙古襲来のときの神風の痕跡」
が見られるそうです。
これもまた、
さっすが縄文杉さま。
猛烈な嵐があれば、
突風に押されて幹が歪んだり枝が折れたりするわけで、
実際そのような痕跡が、
年代的にも符合する所に観察されるのだと言う。
神風は吹いたか吹かなかったか論争は、
既に、
じつは、
決着しているのだ。
なんと「確かに吹いた」側で。
太平洋戦争中の軍部が大喜びしそうな話ですがともあれ、
そんな形でも、
まさしく歴史の生き証人なのですね。
ロマン溢れる話です。
キャー縄文杉さまカッコイイ、キャー。
人間の「杉さま」ってどなたでしたっけ…。


雑誌編集長の業界ウラ話オモテ話Ⅱ


8月ももう終わりですが、
8/27(金)から、
パクロスの最新号・10月号が発売されています。
芸者さんの話が載っていたりしまして、
それはそれでお楽しみいただきまして、
誌面としてのメインはやはり、
クロスワードです。
クロスワードにまみれている雑誌です。
仮にも1冊の雑誌が、
そんなクロスワードばっかり載せて成立するのかと言えば、
どっこい成立するのでして、
解き進めて遊ぶものですからむしろ、
「捨てページが全く無い」雑誌と言えます。


そう思っていただけるように、
制作しています。