こんにちはパクロス編集長の平野です。


通勤電車の中での、
嘔吐感あるいは腹痛。
あれは世にも怖ろしい責め苦で、
駅に着くまで我慢しなきゃだし、
会社に遅刻しそうだし、
という怖ろしさです。
いや遅刻なんぞはこの際たいしたことじゃなく、
無我夢中、
必死でトイレに駆け込みます。
「命からがら」ってああいうことだと思う。


朝っぱらから尾篭な話をしておりますが、
まさしく朝っぱらによくある話です。
朝っ腹、か。
朝っ腹は反乱を起こしがちですね。
時間ぎりぎりに目を覚まし、
まだ全身がボーッと目覚めきってない内にあたふたと出勤の支度などするので、
そうなりやすいみたいです。
反乱を防ぎたいなら、
早起きするに越したことはない。
そんなこた分かっているがしかし、
早起きは出来ない。
出来ないったら出来ない。
そうカンタンに早起き出来る人が世間の大勢を占めるなら、
通勤電車は混雑しないのです。


今日もまた、
朝っ腹で、
みしっで、
命からがらな人が世間のどこかに。
さぞ大変な思いをなさったでしょう。
明日もまたどこかに。


ではパリンドロームです。


雑誌編集長の業界ウラ話オモテ話Ⅱ


「描いて、絵画!…何か言いたげ?」「逃げたい…いかに長い過程か…」


【 かいてかいがなにかいいたげにげたいいかにながいかていか 】


絵、描けるんでしょ。
ちょろっと1枚描いてよ。
発注する側の人が、
往々にして、
そういう感じの態度になりがちなのですね。
雑誌の編集者とかが、ですね。
ですから以下は自戒を込めて書きますが、
これは、
もちろん言い方によるけれども、
受注する側の心を大いに踏みにじる態度です。
どこが問題か。


「絵、描けるんでしょ」は問題ない。
「1枚」も問題ない。
「描いてよ」も問題ない。
「ちょろっと」って所が問題です。
何がちょろっとだ。


と、
ここまでで既に通じる方には通じますでしょう。
通じない方にはなかなか通じない。
作品を創るということは、
どういうことか。
そこの理解があるかどうかです。
自分で何か作品を創ったことがあるかどうか、
と言い替えてもよろしい。
だからこそ、
ここをああ直せとかで話がこじれたとき、
口走りたくなる台詞が…
「そんなん言うならお前やってみろ」
なのです。
しかしそれを実際に口走ることはほとんど出来ない。
「やるのがお前の仕事だろうが」
という台詞が返って来ること、
分かりきってるからです。
これには返す台詞が無いのです。


ここら辺りの関係の機微は、
「編集者vs作家」に限らず、
何にでも適用できるように思います。
「夫vs妻」とか、
「上司vs部下」とか、
「料理人vs客」とか。
こういう状況下におけるNGワードは、
立場を振りかざす種類の台詞ですね。
カネ払ってんのはこっちだぞ!とか、
誰のおかげで暮らしていけると思ってんだ!とか。
お互いますます腹が立つだけですから、
そういう物言いは是非、
控えましょう。
控えましょう俺。


立場。
立場に頼る人間ほど、
見苦しいものはない。



雑誌編集長の業界ウラ話オモテ話Ⅱ