こんにちはパクロス編集長の平野です。


げぇーーー   ごふぉあ。
当然、
そうなりますね。
二酸化炭素なんて外に出すものなのに、
それを飲み込もうとしたら、
そりゃそうなります。


「ソーダ水」て。
今時そんな呼び方する人はいなそーだ。
一般的には、
「炭酸」で通じます。
何でもかんでもカタカナ語で呼ぶこのご時勢にあって、
これだけは、
「ソーダ」のほうがむしろ古い感じに響いて、
しかも「炭酸」ってミョーに化学的な呼称なのが、
面白い所。

いずれ何かしら、
カタカナ語が提唱される日が来るでしょうか。


例えば、
スパークリングウォーター。
既にありますけど、
ちと長いから、
言いにくいんでしょうな、
一般化するには至りません。
だいたいスパークリングワインとかって長ったらしいなぁ、
と皆さん思ってらっしゃるはず。


和英辞書を引いてみれば、
炭酸ガスは、
カーボン・ダイオキサイド。
うわぁ、
ダイオキシンが響いてしまうから、
こりゃ絶対に使えません。


フィズ。
カシスフィズとかのフィズ。
これなら割とお洒落感はあって、
もっと普及しても良さそうなものですが、
意外に広まりません。
「スイーツ」が流行したのと同様、
お洒落系の勢力が「フィズ」を流行させようと目論んだら、
どうだろうか。
梅酒サワーを「プラム・フィズ」とか言い出したりして。
でも、
あんまり成功しないかな。
按ずるに、
炭酸そのものが、
お洒落的にはたぶん、
致命的な要素を持つんじゃなかろうか。
げぇーーー   ごふぉあ、
という所が。
たとえそれがドンペリであろうが、
飲めばげぇーーー   ごふぉあに変わりはありません。


ではパリンドロームです。


雑誌編集長の業界ウラ話オモテ話Ⅱ


和談も無い民、今や猛威。繊細な野人も泣く。ロクなもんじゃない…酸性雨も、病みたいなもんだわ


【 わだんもないたみいまやもういせんさいなやじんもなくろくなもんじやないさんせいうもやまいみたいなもんだわ 】


あれおかしいな、
昨日の流れでスリム化するつもりでいたのに、
長くなってしまった。
地球の怨念が取り憑いたのかも知れない。


文明の民たちが、
自然環境を壊しまくっています。
地球さんとの合意も無しにやりたい放題。
その危機意識の高まりのせいで、
「人類は有害な存在だ」
みたいな考え方も、
ごく常識的に通じるようになってしまった。
もちろん暴論だが、
一理あると認めるしかない。
それだけ地球が壊れています。


自然の中で生きる野人は、
生態系の悲鳴を敏感に聴き取って、
泣いているかも知れません。
野人はどこにいるでしょう。
あ、
そういうことなら、
『沈黙の春』のレイチェル・カーソンは、
ある意味で野人かしらん。


自然破壊と言うと、
なぜかすぐ思い浮かべる話が一つありまして、
それは、
カルタゴです。
2000年ちょい前、
北アフリカで栄えた国。
アジア地域での中国に当たるような、
地中海エリアの王者だった国。
ローマに敗れましたが、
歴史の「もしも」次第では、
カルタゴが勝ってたかも知れません。
そしたら、
「カルタゴ教皇」とか、
「全ての道はカルタゴに通ず」とかってなってた、
かも知れない。
そのくらい栄えた国で、
でもローマに滅ぼされたわけですが、
滅ぼすときに、
ローマはどうしたか。
「塩を撒いた」のだそうです。


んだァあいつァ、
おい、塩撒いとけ、ペッペッ。

それはお清めの塩ですが、
それの、
もっと合理的で、かつ、
数百万倍くらい大規模なやつ。
つまり、
憎いあんちくしょうのカルタゴの地が、
再び盛り返すことの無いように。
もはや永劫、
一木一草たりとも生えぬように。
「塩を撒いた」のだそうです。
具体的には、
海水をばっしゃばっしゃブチ撒いたという。
徹底的に。
そうしてどうなったか?
果たして、
今に至るも、
北アフリカは衛星写真が茶色である。
おっ怖ろしい話ですね。
今で言えば、
「水爆を落とした」
くらいの蛮行に当たるか。


蛮行ですが、
それは現代から見てそう言えるわけで。
もし自分が当時の人だったら、
と考えてみれば、
やっぱり塩撒くだろう。撒くと思う。撒きます。
まさか「そりゃ自然破壊だぜ」とか、
ツッコミ入れるヤツはいない。
「我が国の繁栄のためである」
の一言でお終いです。
その「国」の所を「企業」にでも置き換えてみれば、
自然破壊はなぜ起きるか、
それが納得できる気がしますね。


思うに、
生態系なんてことを考えに入れるには、
人の頭脳はあまりに小さく、
人の生きる時間はあまりに短いのです。
80年くらいの人生だって随分長いのに、
数億年という自然のスケールを、
どう考えたらいいか。
ここにおいて、
人間を超えた何かを想定する意義が、
ほんのり見えるかも知れません。
人によってはそれを神と呼ぶ。



雑誌編集長の業界ウラ話オモテ話Ⅱ


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