バンドマンの楽屋裏。 | パコの手作り石けんのあれこれの雑記

パコの手作り石けんのあれこれの雑記

え~と、石けんを作っているにあたって、あれこれとやっている訳なんです(^^;)
そんなことを綴っております。

皆様ご機嫌よろしゅう(^^)
さて。今日は石けんのお話ではございません(笑)

え~。私はギターなど弾いたりもしておりまして、まあ、ちびっとライブもやったりなんかしていた訳ですけども・・・。
ライブハウスに出る時には、まあ、大抵リハの時間なんかも含め、「入り時間」ってやつが決まっておりましてね、この「入り(いり、と読みます^^)」ってのが守れないとまあ、それだけで信用を失うぞ、みたいなちと厳し目の業界でもあるんですが(ま、どこでもそ~ですが^^;)。
んで、リハが終わって、あれこれやりまして、さて、本番待ち、なんてことになりますとけっこうヒマなもんでございまして、大抵は楽屋でもってうだうだとタバコなんぞ吸いながら馬鹿話をしたりなんかしているもんであります。

さて。うちのおっさん(まあ、私のオット、てやつですね。)はバンドをやっております。おっさんとはいえ、ライブは定期的にやっておりまして、それもライブハウスがメインですので、あれこれライブネタなんかもありましてね、たま~~に私もギターを持ってゲストで出して頂いたりしております。
この時は「パコ」なんて名前ではなくてですね、割烹着に三角巾、ひざ下ストッキングにぞうり、どっかのスーパーの店頭で買った思いっきりゴムのスカート、といういでたちで、「割烹着タリスト」という名前でもって登場させてもらうんですけども・・・・(^^ゞ
そ~ゆ~時に見た楽屋の一場面のお話。

その日は対バンが4つ。(対バンってのは一緒にライブをするバンドのことであります。)
おっさんのバンド(THE GOLD BUGと言います。)はポップスあり、ディスコあり、ロックあり、のごたまぜおふざけ系バンドなので、社長も対バンには困るらしいのですが、まあたいていごりごりのヘヴィ・メタル系のバンドが多いですね(^^;)

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んで、本番が始まりますと。一番目のバンドはライブをやっている訳ですが、まあ次の出番待ちのバンドは衣装などに着替え、自分の出番を待っております。もっと先のバンドはまだまだよゆ~ぶっこいて更にタバコなんぞふかしていたりなんかして・・・(^^;)この時楽屋裏はわりとのんびりした雰囲気です。

一人のメタル兄ちゃんが着替えております。
髪は長髪。女の人やモデルさんのように美しいロングヘアとかいうヤツではなく、もうぼっさぼさの伸び放題のちょ~はつ、ってヤツであります(笑)
そこへカットした皮パンをはき、片足にトゲトゲのついたプロテクターみたいなのを装備。
腕には刺青。顔は真っ黒に塗り、その上にジェイソンみたいなマスクをつけてハダカの上半身には鎖をじゃらじゃら。
ジェイソンマスクにはこれまたトゲトゲがいっぱいで、血糊まで塗られています。

こうして出来上がった兄ちゃんは、もう
「絶対近寄りたくない!」
くらい恐い出来ばえです。

そのまま「あーあ・・・。」と椅子に腰掛けました。

「すごい衣装ですねえ・・・。全部自前ですか?」
と声をかけたりなんかいたします。
実は、メタル兄ちゃんたちは、見かけは恐くても、気のいい人が多いのですね(^^)

「そうなんすよ。これ、近所のスポーツ店でキャッチャー用のプロテクターを買って来ましてね、それにプラモ用の塗料を塗って、ホームセンターでトゲ用の金具を買ってきて作ったんすよ。」
「マスクもっすか?」
「そうっす。これもスポーツ店で、アイスホッケー用とか、キャッチャー用とかいろいろ試していいやつを買ってきて加工したっすよ。」
「器用ですよねえ。」
「いやあ、大変だったすよ。時間かかりまくったっす。」
兄ちゃんはマスクの上から頭をかきます。(これが面白かった( ´艸`))

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ライブの風景でございます。おっさんたち、頑張ってます。
右はギタリスト兼ボーカリスト兼司会者
兼プロデューサー兼おっさんのBUGの憲ちゃん。
ギターも教えてくれる親切なおっさんですが、
教えてもらったことを大抵忘れる私です(^^ゞ


別の出待ちのバンドも着替え始めました。こちらは派手な色のつなぎ。それを思い思いにカットして、スプレーで彩色してあります。
そして、バンダナ、アクセサリー、化粧などをほどこしていきます。んで化粧をしながら話に加わります。
「いや、すごいっすよ。俺らなんか器用なやついねーから、こーやっててきとーにつなぎでごまかしてんですから。」

「いやいや、なかなかかっこいいっすよ。この衣装、下半身ががっちり固まって動きにくいんすよ。」
ジェイソンの兄ちゃんは答えます。微笑んでいるらしいのですが、実際はわかりません(;´▽`A``
「あ、スポーツ用品だから、モノがいいんですよね。けっこうプロテクトされてる感じじゃないすか?」
「そうっす。守られてるなあ、俺♪って感じっすよ。」
「あはは。でも上半身はハダカだから無防備ですよね。」
「寒いんすよ。ステージに上がればライトが当たるからいいんですけどね~。」(←ライトってめっちゃ暑いんです^^;)
「そりゃそうだ。楽屋じゃ寒いっすよ。何か着ます?」
「いや、顔のドーランが落ちたらまずいんで・・・。取れないですからねえ。」
「あ、そうそう!ドーランって落ちないんですよね。」
「ドーランならまだいいよ。俺ポスカだよ。」(←これはおっさんのバンドの”愛の使者、フルーツ大王”という芸人さん。)
「はあ?顔にポスカ塗るんですかあ?」
「だって手っ取り早いじゃん。」
「・・・・・まあ・・・・そうかも知れないっすね(^^;)・・・・。」

などとなごやかに楽屋裏の会話は進みます。

そしておっさんたちも着替えに入ります。おっさんは黒のロングコートにサングラス。
スキンヘッドに口ひげなので、これがかなりコワモテに仕上がるのですね(^^;)

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歌にもなりましたうちのおっさん。(←私が歌った^^;)
ベーシスト、偏食野郎、変わり者の物理好き。で、いつも敬語(笑)
相対性理論だとか量子論だとかの本は好きなくせに、
分子式だとか化学反応の話は一切ノってくれない(--;)
「私、化学は苦手なんです。」・・・このやろ~!!

ぴかぴかのエナメルの革靴を履いて、真っ赤なネクタイを締めます。
「靴、綺麗ですねえ・・・。」
金髪のお兄ちゃんがのぞきます。
「ああ・・。これ私の靴で一番いいものなんです。ステージでしか履かないから、もちがいいんですよ。」
かたわらで芸人さんが支度を始めます。今日の衣装、約5着と、大道具、小道具の確認。中にジェームス・ブラウンステージのためのレインボー色のかつらを乗せた大きなカブリモノがあります。

「うわ。それなんすか?」
「これ?ジェームス・ブラウンになるから、作ったんだよ。」
でっかいカブリモノを見せます。
「最初に風船の上に紙粘土を貼って、型を作ってね。それから三回重ねて強度を上げて、ペインティングしてニス塗って・・・。」
「・・・・今度教えて下さいよ。俺の衣装作りの参考にしたいっす。」
「いいよ。材料はホームセンターで揃うから。ちょっと見つけにくいものだと、○急ハンズなんかでそろうよね。」
「あ、あそこいいっすよね。俺もよく行きますよ。」
んで、しばらく○急ハンズの品ぞろえの話題(^^)


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”愛の使者、フルーツ大王”。
この時はツェッペリンをやっておりますので、「ロバート大王」(笑)


楽屋の中はけっこうシュールなことになっています。
ジェイソンマスクの刺青兄ちゃんと、化粧ばりばりの金髪兄ちゃん、サングラスに真っ赤なネクタイのおっさんと、レインボー色のかつらをのっけたカブリモノを持ったストライプスーツの芸人さん。んで、私は既に割烹着に三角巾、おばちゃんスカートにひざ下のストッキングもはいて、ぞ~りを準備。

「何すか?おっかさんですか?」とジェイソン兄ちゃん。
「給食のおばさんとも言われますよぉ。」と私。
「ああ・・・・。そういうおばちゃんいましたよねえ。なっつかし~な~(笑)んで、それでギター弾くんすか?」
「はい。衣装だもんで^^ゞ」
「・・・・ある意味かっけ~~・・・」
などとみんなでなごやかに会話をしております。

「・・・・もしここで事件が起こったりして、怪しいやつを見ませんでしたか?とか言われても、返事のしようがないよなあ・・・・・・・。」
しばし感慨にふけりつつ、ギターの確認やら、ピックの確認やら。(よく落としますのでね^^;予備が必要。)

「本番お願いしまーす!!」
ライブハウスのスタッフさんから声がかかります。

「あ、じゃ行って来ます。」
ジェイソン兄ちゃんが立ち上がりました。
「行ってらっしゃ~~い!」
みんなで声をそろえます。
「頑張って下さいね~。」
「う~っす!!」
ジェイソン兄ちゃんは出て行きました。

楽屋の話題は今は中古品アンプについて、に移っています。

「うおおおおおおお!!!」
ジェイソン兄ちゃんの咆哮が聞こえてきました。

ああ・・・・・。今日ももうすぐライブが始まるなあ・・・・・・。