高津(1988)
清らかな多摩川の流れ。
遠く、大山詣りの人々を惹きつけてそびえる山。
そして人筋の往還
ながい歴史、生活の厚みがそこに象徴されている。
高津は母、岡本かの子の故郷だ。
私にも幼児からの濃い思い出がある。
まだ橋の架かっていなかった多摩川を母と一緒に渡し船に乗って
越えて行くと、いま「かの子碑」の建っているニ子神社の下の河原に
親戚の人たちが迎えに出て手を振っていた。
その光景が今でも懐かしく思い出される。
この絵は私の心に凝縮された、懐かしいふるさと高津である。
岡本 太郎
清らかな多摩川の流れ。
遠く、大山詣りの人々を惹きつけてそびえる山。
そして人筋の往還
ながい歴史、生活の厚みがそこに象徴されている。
高津は母、岡本かの子の故郷だ。
私にも幼児からの濃い思い出がある。
まだ橋の架かっていなかった多摩川を母と一緒に渡し船に乗って
越えて行くと、いま「かの子碑」の建っているニ子神社の下の河原に
親戚の人たちが迎えに出て手を振っていた。
その光景が今でも懐かしく思い出される。
この絵は私の心に凝縮された、懐かしいふるさと高津である。
岡本 太郎