DP2M用には、倍率はともかく、まあ満足できるテレコンとワイコンが揃えられたので、これ以上コンバージョンレンズを探さなくてもいいのですが、安価なものがあるとついつい買いたくなってしまい、やっぱり駄目だと後悔する繰り返し。
今回見つけたのはRaynox HD3035-PRO(多分。本体に型番の記載はありません)、0.3倍のセミフィッシュアイという歪曲が大きいタイプです。ジャンク品なので、前後キャップもない本体のみ。
Raynoxは0.5倍のワイコンをもっていますが、それは中心を外れると極端に像が流れてしまうので、倍率差が大きくなることには良い印象はなかったのですが、これは更に大きい0.3倍。
DP2Mでは実に35mm換算で13.5mmの焦点距離になります。
メーカーのHPを調べてみると、レンズ構成は2群2枚。
周辺画像の劣化は免れないでしょうが、サイズも小さいですし、中央画像をデフォルメして使うなら歪曲も劣化も好都合と理由をつけて2000円!
ということで、あまり期待していなかったのですが、これが意外にも高性能でした。
もちろん周辺画像は劣化しますが、歪曲を許容しているせいか、F8位まで絞り込んでやるとなかなか良好な像になります。
0.5倍よりも全然いいです。
歪曲も本物のフィッシュアイほど強くはないので、直線が入る構図でなければ比較的違和感がなく使えます。
ゲテモノ的に期待せずに買ったレンズですが、使いこなす楽しみもありそうで、すっかり気に入ってしまいました。
このワイコンは、ビデオをメインとしているのか、取り付けサイズが37mmですぼまった形になっており、DP2Mへの装着はちょっと不格好です。
この写真ではわかりにくいですが、ステップダウンリングとコンバージョンレンズの間に隙間ができています。
この隙間部分を埋めるように、取り付けアダプターを3Dプリンターで製作しました。少し撮ってみた感では、レンズから若干距離をおいたほうが性能が良いように感じるので、更にフィルターを1枚挟んで取り付けています。
純正のフードを模したフードも製作しました。
なかなかいい感じです。
あとはオミクロンの収束待ち?
#個人的にはRaynoxは安かろう悪かろうのイメージがあって、積極的に購入したいとは考えていませんでしたが、このコンバージョンレンズとそれに関連してホームページを参照した結果、この考え方を改めました。
ホームページはリンクが適切にはられていないため、製品ページから飛べないサンプルページなどもあったものの、実際にカメラに取り付けた実写情報を多数掲載しており、誠実な印象を持った次第です。