先週末、また大雪になった

9年前の冬を思い出す
お正月を実家で過ごしていた
元旦は大雪だった

その前年から実家の母は闘病中で
お正月を迎えるのは最後かもしれない
そんな状態で迎えた新年だった
母に少しでも穏やかな楽しい時間を
過ごさせてあげたい
兄の家族と我が家も実家に大集合

おせちをかこみ、お酒を飲んで
子どもたちはお年玉に喜び
トランプや坊主めくり
家の中での遊びにあきた子どもたちは
みんなビニールのゴミ袋に
頭と腕を通す穴を開け
それを着て雪遊び
雪だるま、雪合戦
子犬のように転げ回って遊んでいる
それを楽しそうに見つめる母
その表情を見るのが何より嬉しかった
この和やかな時間が
ずっと続けばいいのに

その年の桜満開の中
母は旅立った
その後に読んだ母の忘備録に
その時のことが書かれてあった

真っ白い世界
この重なって降る雪のように
吉事がたくさんありますように祈る

母にとって
「最高の年明け」となったお正月
それから1ヶ月は
信じられないくらい体調が良く
ひょっとしたらこのまま
元気になってずっと生きられるのでは
と思うほどだったが
2月14日に緩和ケアに再入院
桜の花吹雪の中で見送った

雪が降ると思い出す
桜が咲くと思い出す
大切な母のこと