花金なんて耳にしなくなった。若い頃は金曜日が来ると飲みに行けるとウキウキしたものだ。他に楽しめる事も少なかったからだろう。お客さんともよく飲みに行った。兎に角楽しかった気がする。若い時ってそんなもんだろう。今は、何曜日でも一緒。わざわざ出かけてまで飲みに行く気がしない。帰って家で飲んでると、眠くなったらすぐ寝れるし。随分横着になったと感じる。まあ、昔は若い女性に会いに行ってた感じもあった。同伴やアフタ~なんてのもあった。もっと元気だった。ピークは朝まで飲んでたから。もう出来ない。
若い事は素晴らしいなんて若い人は気付かない。年を取ったら分かる事だから。年を取らなければ分からない事は山ほどある。年を取ると目的意識が無くなって来る。体の調子も劣って来るから、先ず意欲が湧かない。又、残りの時間を考えると新しい事にチャレンジする気が起きない。友達は減る。若い時にはそんな事考えもしなかった。今は朝起きて、会社に来て、昼食を食べて、定時になったら帰る。帰って、晩酌をして、夕食。少しテレビを見るなどして寝床に。音楽を聴きながら焼酎のロックを2~3杯。ウトウトしてると、目が覚める。それから眠れなくなって又焼酎。こんな生活って決して楽しいとは言えない。何か、何処か歪んでるよね。お金に困っている訳でも、健康を害している訳でもなく、車もあるし、ゴルフ場のメンバーになっても居るし、普通に考えれば恵まれてる部類に入ると思うんだけど、満たされない。ここ暫くこうした状況からどうすれば抜けられるかを考えているがなかなか良い案が浮かばない。大学を出てから、もう50年弱過ぎた。もう働くのも疲れてきたかな。後は、いつ自分の首を切るかという問題が残ってはいるけど。