このシリーズは、ファミリー修練会と原理修練会に参加した後の感想として書き始めたものなので、真の父母の理想、真の家庭の理想、神様の主権の理想の定着とは何で、四大心情圏と三大王権の完成とは何か、という事に深入りはしないつもりなのですが、私達の歩みに必要な内容は、原理、文鮮明師の教え、文顯進会長の教えの中にあり、それを見つける事や理解するのは、各自の責任分担となります。

 

人間の霊性を個人の救済の段階から、家庭の救済の段階に神様が引き上げる時代であると、文顯進会長は語られていますが、その摂理的転換を宣言したのは、教会の時代を終えて家庭連合を出発させた文鮮明師であり、その時代に多くの転換がなされました。

 

「私の誓い」が家庭盟誓に変わり、祈祷は自分の名で捧げるようになり、「女の全権時代」と文鮮明師が呼んだ2000年までの7年が終りに近づく1998年に、後継者として皆の前に明らかにされたのが、文顯進会長でした。そして2000年に母子協助時代から父子協助時代に転換されたことを宣言しました。つまり、父である文鮮明師と長子である文顯進会長が軸になって展開される時代です。

 

この家庭の救済の段階の摂理は、本来なら、1945年からなされるはずでした。

 

再度、三本線の図を示しますが、本来、第三アダムは、ユダヤ教とキリスト教を中心として導かれた、蘇生期と長成期の土台の上に摂理を進めるはずだったのであり、1945年からの中心的摂理は下記の図で黄色になっている部分だったはずです。そこに本来参画するはずだったのは、キリスト教や様々な宗教で独身生活をして精誠を尽くした人たちのはずで、個人救済の摂理の最高基準に至った人達だったと解釈できます。その方たちがまず祝福を受け、家庭救済の摂理の先頭を行くはずでした。

でも、その土台が失われたために、40年の荒野路程となり、統一教会をつくって、旧約時代と新約時代を蕩減復帰し、その路程を土台として、教会時代から、家庭連合への転換がなされましたし、それを上の図で示すなら、本格的に黄色の部分の摂理が展開される時代だった、と解釈できます。その時代のアベルとして中心人物であったのが、文顯進会長でした。

 

しかし、カインの子女の反逆は、母と兄弟姉妹の反逆を招き、文鮮明師の使命は文顯進会長に引き継がれました。

 

その状況下で、祝福家庭がなすべき事は何なのか、完成とは何の事で、祝福を受けて完成期を歩むとは何を成し遂げる事なのか、それを示しているのが、ファミリー修練会における文顯進会長の言葉であり、必要なのは原理そのものに対する理解であると思われます。