夏の夜、水の上にて・・・ | Pacific231のブログ -under construction-

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O, Mensch! Gib Acht! Was spricht die tiefe Mitternacht?


8月ももう半ば近く・・・夏祭りの季節もそろそろ終わりです。

私の地元近くの街では「ねぶながし」という行事がありまして・・・。

8月上旬の夜、城郭を模った巨大な数基の灯篭が市内を練り歩き、最終日には灯篭の上の鯱ほこを筏に乗せて、川に流しながら燃やすんですね。

シャチ流し

ここ十年以上見ていませんが、子供のころは毎年のように見物に行ったものです。
川を見下ろす小高い公園から眺めた光景。
暗い川面を流れていく幾つもの赤々とした炎・・・・・鮮明な記憶です。

さて、おもむろに音楽の話に入りますが。

フレデリック・ディーリアス:夏の夜、水の上にて歌える
Frederick Delius:To Be Sung of a Summer Night on the Water


無歌詞、無伴奏の合唱曲です。ということはつまり、声を楽器として使っているわけですね。
ご存じの方も多いでしょうが、参考までに こちらの音源 をどうぞ。

お聴きのとおり二部に分かれていて、途中から曲調が変わります。
上の演奏、後半のテノールの距離感が近すぎてイマイチの出来ではありますが・・・。

夏の夜の川面、そこに情緒を感じるのは洋の東西を問わないようで、日本人にもしっくりくるというか、むしろ実に日本的な感性ではないでしょうかね?


同じ曲を、晩年のディーリアスの眼となり腕となって曲を書き留めたエリック・フェンビーが、弦楽合奏のために編曲したのが 「二つの水彩画」(Two Aquarelles)
試聴はこのあたりで

リンク先は少々のろい演奏ですが、弦楽合奏もいいですよねー。

暑さにからきし弱くて寝苦しい夜など大っ嫌いな私ですが、夏の夜の物寂しい安らぎ(?)はけっして嫌いではありませんw。

では手持ちの音盤をご紹介しておきましょうか。もっといい演奏があるかもしれませんが・・・。

Delius水の上にて

こっちのがいい!という演奏をご存じの方、ぜひ教えてください。