8月ももう半ば近く・・・夏祭りの季節もそろそろ終わりです。
私の地元近くの街では「ねぶながし」という行事がありまして・・・。
8月上旬の夜、城郭を模った巨大な数基の灯篭が市内を練り歩き、最終日には灯篭の上の鯱ほこを筏に乗せて、川に流しながら燃やすんですね。
ここ十年以上見ていませんが、子供のころは毎年のように見物に行ったものです。
川を見下ろす小高い公園から眺めた光景。
暗い川面を流れていく幾つもの赤々とした炎・・・・・鮮明な記憶です。
さて、おもむろに音楽の話に入りますが。
フレデリック・ディーリアス:夏の夜、水の上にて歌える
Frederick Delius:To Be Sung of a Summer Night on the Water
無歌詞、無伴奏の合唱曲です。ということはつまり、声を楽器として使っているわけですね。
ご存じの方も多いでしょうが、参考までに こちらの音源 をどうぞ。
お聴きのとおり二部に分かれていて、途中から曲調が変わります。
上の演奏、後半のテノールの距離感が近すぎてイマイチの出来ではありますが・・・。
夏の夜の川面、そこに情緒を感じるのは洋の東西を問わないようで、日本人にもしっくりくるというか、むしろ実に日本的な感性ではないでしょうかね?
同じ曲を、晩年のディーリアスの眼となり腕となって曲を書き留めたエリック・フェンビーが、弦楽合奏のために編曲したのが 「二つの水彩画」(Two Aquarelles)。
試聴はこのあたりで。
リンク先は少々のろい演奏ですが、弦楽合奏もいいですよねー。
暑さにからきし弱くて寝苦しい夜など大っ嫌いな私ですが、夏の夜の物寂しい安らぎ(?)はけっして嫌いではありませんw。
では手持ちの音盤をご紹介しておきましょうか。もっといい演奏があるかもしれませんが・・・。
こっちのがいい!という演奏をご存じの方、ぜひ教えてください。