P『ゴホッ…な、なにするん…ゴホゴホォッ!!』






私に長渕キックをお見舞いされたパチモトは、若干涙ぐみながら、わざとらしく咳き込みました。






P『ゴホッ…ゴッフォォォッ!!






若干、


『秋名のハチロク』

(c)頭文字D


のシフトチェンジ音かと思いましたが、無論今はそんな事は問題ではございません。









私『…なんだその服…』

P『え、え…な、何?』









そう、私を困惑させたのは、パチモトの咳でも電動バイブでも無く…

その『服装』でございます。






いわゆるひとつの

『ワンワンスタイル』

で廊下にうずくまるパチモトは、先ほどのパジャマ姿とは打って変わり、








『素肌にGジャン』








しかも、








『袖無し』








さらに背中には、








『U.S.A.』の刺繍入り








という、浜田省吾もビックリの『J-ボーイスタイル』だったのでございます。










P『あ、あ、Gジャン? 気づいたぁ?』









服をほめられたのだと勘違いしたに違いないパチモトは、Jビーフの様な顔をほころばせながら起き上がり、マネキン人形の様なポーズをとってみせました。







私『いや、Gジャンっつーか…』

P『パ、パジャマは鼻血で汚れちゃったやぁ~ん』

私『いや、そうじゃなくて…』

P『あ、ここ、これはマルエツやぁ~ん』

私『いや、別にどこで買ったとかじゃなくて…』

P『おか、お母さんやぁ~ん』






私『はぁ?』






P『袖はお母さんが切ってくれてぇ~ん










…なるほど。






マルエツでGジャンを購入するだけでは飽き足らず、袖まで切ってノースリーブ状態にする母親。




そしてそれを素肌に着込む長男。




ハワイ旅行にボンタンで行く次男。




タカ○シ乳業勤務の父親…







無論、切った袖はアップリケ等にして再利用したに違いがありませんが…

…私はあらためてパチモト家の恐ろしさをかいま見た気がしました。








P『ぶほっ!!ちょ、ちょっと大胆かなぁ~。ぶほぉぉっ!!』








『パチモトのパジャマ』か『袖無しGジャン』か…

…どちらかを着なければ死ぬ…





…という究極の選択を迫られたなら、私は迷わず


『死』


を選択致しますが、当のパチモトはいっこうに気にする様子は無く、むしろ誇らしげに廊下の向こうへと駈けていき…

やがて転がっていた電動バイブを拾って舞い戻ってまいりました。











P『そ、それでGぃぃ~…かか、K理たちは何時に来るんん~?』











言うまでもなく、素肌に着たGジャンの隙間からは、時折乳首が見え隠れしておりましたが…

乳首にも増して私をイラつかせたのは、性犯罪者特有の瞳。

欲に溺れ、自己中心的…いえ、ペニス中心的なマインドに毒されたこの世のゴミには、まさに


『月にかわってお仕置き』
(c)講談社・武内直子


が必要でございます。










私『いいか、パチモト…よーく聞けよ…』










私の押し殺した声に、パチモトの喉はゴクンと上下し…




ついでにペニスはビクンと上下しておりました。








(続)