P『ふ~ふ~……ご飯…ふ~ふ~…ご飯』







性欲に続き、食欲へとその欲望を移行したパチモトは、あたかもラマーズ式呼吸法の様にご飯に熱いラブコールを送りつつ、パジャマ(上)のボタンをとめ始めました。

私たちもそろそろ夕食へと向かわなくてはならないのではございますが、行為を終えたパチモトが急に次のアクションに移ったため、外に出ることもず、各々クローゼットやバスルーム、ベッドの裏などへ身を隠したのでございます。








P『……ぶほっ……ほほほ、ほんまに【女体盛り】だったらどうしよう……ぶほぉぉっ!!








たった今性的分泌物を放出したばかりだというのに、性的思想を『やめられない止まらない』あたり…まさに


『性欲界のかっぱえびせん』(原材料:エビ)


と異名をとるだけのことはございます。







私『…おいおい…飛び散るじゃねーか…』








ベッドの裏へと身を隠していた私からは、パジャマの上だけを身にまとい、相変わらず下半身を露わにしたまま歩き回るパチモトの姿を至近距離で確認することができました。

ナップサック(青)は仮にもパチモトの所有物でございますから、K里と名付けようが、性的に弄ぼうが、あるいは液体をぶちまけようが、私の知ったことではございません。

しかし、まだ幾らか液体が尿道に残っているであろう状態において、我が物顔で部屋中を歩き回られては、床に飛び散ってしまう危険性がございます。

が…

この心配は杞憂であったことが、この後明らかになるのでございます。








P『にょにょ、女体盛りはさすがに嘘やんなぁ~……』








そんなの当たり前ではございますが、心のどこかに淡い期待を持ち続けているのでしょう。

自らを諭すようにつぶやくと、パチモトはようやくティッシュペーパー(クリネックス)をナップサックから取り出すと、数枚を取り出して陰部を清掃し始めました。

私の身を隠すベッドの裏からは、パチモトはちょうど、月明かりが眩しい窓を背にたっておりましたので、パチモトが清掃作業を開始せんとするその陰茎は、

ヒカリタケ(シイタケの一種。9月下旬~11月末)

の様に、白い光を帯びており、ある意味


『クリーン電力』(性力発電/Co2排出量ゼロ)


と読んでも差し支えのない程、エコロジカルな趣をかもしだしておりました。








P『おほっ!!……あかんあかん…』








微かに触れるティッシュペーパーの感触に、敏感に反応しながらも清掃活動は懸命に続けられます。

…と、その時でした。

パチモトの陰茎から、何やら薄皮の様な物がずるりと剥がれたのでございます。








R子『…うわぁぁ…』








私の隣で怪奇現象を目の当たりにしていたR子が、我慢できなくなった様に声を漏らしました。

そう…

皆様も、もうお分かりかと思いますが、パチモトは今回の自慰行為に臨むに当たって、しっかりとスキンを装着していたのでございます。








P『や…やっぱり2回目やしなぁ~…少ないなぁ~…』







それが果たして、ナップサック(青)に対する愛情だったのかは定かではございませんが、しっかりと避妊対策を行っていたパチモトは、使用済みのスキンを高々と目の位置まで掲げ、液だまりを指でつつきました。

その姿は、試験管を片手に秘密研究所で恐ろしい研究をしているハカセの様に見えないこともございませんでした。

そしてその手の中に秘められているのは、ある意味精神的殺傷能力が非常に高い、パチモトの精子。

一体それをどこに捨てるのか知りませんが、そろそろ私としても黙っておられません。

私はパチモトが研究開発に勤しんでいる隙を見計らって、ドアまで素早く移動し…

そして、一気に電気を付けてさし上げました。








パチッ











P『え、えっ…ちょちょなん…だだだれ?』











急に点灯された部屋の明かりにとまどうパチモトは、下半身を隠すかスキン(使用済み)を隠すかとまどった様子でございましたが、私は容赦なく、たった今戻ったような素振りで、部屋の中央へと進んでいきました。








P『ジジジGぃぃぃぃ~……なな、なにしと~ん








人の部屋で陰茎丸出しでありながら、オマエがなにしとん、という感じではございますが、私は敢えて何も言わず、パチモトの行動を観察。

もちろん、パチモトが私に気を取られている隙に、他の全員がドアの外へと避難したのは言うまでもございません。








P『ごごご、ご飯終わったんんん~?』








驚きと動転により、みるみるうちにしぼんでいくパチモトの陰茎。

その姿はそう…皆様も一度は観察日記を付けたことがあるであろう『アサガオのつぼみ』を想像していただければぴったりでございます。








私『つーか…オマエ…なんでチンポ丸出しなの?』

P『あ、あ……あれ?…あ、ほんまやなぁ~…あれぇぇ~?








…それしか思いつかなかったのでしょう。

パチモトは自分が陰茎丸出しであることに、言われて初めて気づいたかのような必死の演技をしはじめます。

そして、その演技と同時に、右手に隠していたスキン(使用済み)をさりげなくパジャマの胸ポケットに隠すのを、私は見逃しませんでした。








私『オナニーしてたんじゃねーだろな』

P『な…ちょ…ちょっとそれはないんちゃうぅぅ~?』

私『…あ?』

P『あ、あ、そそそうや、ボボボボク、おなか痛かかったやぁ~ん……』

私『…だから?』

P『…ううう、うちではおなか痛いと……ずず、ズボンを脱ぐねぇ~ん…そそそれでやなぁ~…』








…世の中には様々な民間療法がございますし、アジア諸国には信じられないような儀式で病を治療する方法が『世界ふしぎ発見』(TBS 司会:草野仁)などで紹介されてはおりますが


『腹痛の治療に下半身を露出する』


と言った医療行為は、黒柳徹子氏でも正解は不可能…いったいどんな変態一家でしょうか、という話でございます。








私『…まあいいけど……教授が様子見てこいって言うからさ』

P『そそそ、そうなんや~…なんぼ~』

私『…で、メシどーすんの?』

P『あ、あ、そうやなぁ~…たた食べようかなぁ~』








ズボンを脱いで腹痛が治ったらしいパチモトは、私に背を向けてパジャマ(下)を必死に掃きはじめました。

私としては背中からドロップキックをお見舞いしてやりたいのは山々でございましたが、そんな事をすれば胸ポケットからこぼれ落ちたスキン(使用済み)が床に転がり、壊滅的な状態になるのは想像できましたのでぐっと我慢いたしました。








P『ほほ、ほないきまひょか~








…隅々にわたってムカつく偽関西弁を発するパチモトは、私を促すように部屋を後にしました。

言うまでもなく、出口を縛らないままに突っ込んだスキン(液入り)により、パチモトの胸ポケットは大きなシミを作り、パチモトが動く度に悲惨な臭いが漂ってまいります。

これはこれで面白いので私はあえて突っ込まず、パチモトに促されるまま廊下に出ると、その他のメンバーは一足先に食堂へと戻った様子でした。








私『…そうだ…オメーにイイもんやろうと思って』








私はあたかも思い出したように、ポケットから『撮りっきりコニカ』(27枚撮り)を取り出し、パチモトに渡しました。

私達の『パチモトオナニー現場』撮影枚数は、撮りっきりコニカにして約2本。

もちろん、パチモトに渡したのはそのうちの1本でございます。








P『え、え、ちょ……コレ…撮りっきりコニカやぁ~ん』

私『ああ…』

P『なな、なんでくれるんんん~?』

私『……スゲーのが撮れたからさ…』

P『…ススス、スゴイってどどどどど…

私『盗撮だよ、盗撮』

P『ぶほっ!!盗撮!!!……なんぼっ!!!』








…私はこの時、一切ウソは申しておりません。

しかしパチモトは真っ赤になり、何度も頷きながら大事そうに『撮りっきりコニカ』(盗撮)をナップサックにしまいました。







私『さささ、さすがやなぁ~…








パチモトはそれが時限爆弾であることも知らずに、私を褒め称えます。

そう…

盗撮などに喜びを感じる愚かな人間は、自らの身を以て被写体となるべし。








こうして秘密の盗撮フィルムを手に入れ、すっかり足取りも軽快になったパチモトと私は、遅れること
約20分…

…ようやく夕食の席に到着したのでございます。







(続)