皆様の中に、タバスコをひと瓶飲んだことのある方はいらっしゃいますでしょうか。

あるいは、タバスコの瓶をうっかり、お部屋で割ってしまったことのある方。

…そういった方がおられましたら、よりリアリティーをもって想像していただけるかと思いますが…








…タバスコはその辛さだけではなく、実はニオイも強烈でございます。

通常の人間、通常の状態であれば、タバスコがひと瓶近くトッピングされたグラスが口元に近付いた段階で、目を刺すような刺激臭に気づくはず…。

あるいはそれ以前に、水として明らかに色彩がおかしいと気づくはずでございます。








しかしパチモトはこの時、想像の中を駆けめぐる淫らな夜の出来事に…



そして恐らく、おケツの穴に鼓動する爽快なミントの刺激に…



さらにそして、目の前にある『なすとほうれん草のスパゲッティー』(の残り)に心奪われ、タバスコウォーターを意識する余裕すら失っていたのでしょう。








P『なんぼ…なんぼ…』






パチモトは涙を流し、繰り返しつぶやいておりました。








P『なんぼ…なんぼ~…』








…どうやらお会計の様です。








K里『パチモトさん…大丈夫ですか?』





さすがに偽善的な哀れみを感じたのでしょう。

パチモトの顔をのぞき込み、K里がいたわりの言葉を偽善的にかけておりました。

ちなみにこの時、パチモトの唇は…





『いかりや長助(人形劇版)』





程に、ねじれて曲がっておりました。










P『なな、なんぼ…K里…いいにおいやなぁ…』










K里『…はぁ?』








どん引きのK里の顔が、見る見るうちに硬直していくのが解りましたが、ついに念願のK里とのツーショットタイムを手に入れた(と思っている)パチモトは、その攻撃の手を緩めませんでした。








P『ボク……かも……』








K里『…何?』









P『ボク…痛くて今日は帰れないかも…』








K里『…な…何言ってんですか?』








P『ちゃちゃちゃうねぇ~ん…帰れるかもだけど……ど、ど、どこかで休んで行かないとダメかも…』



K里『…じゃあ、ここで休んでいきます?』



P『いや、シャワーとか…』



K里『シャワー!?』



P『いや…その…K里、セクシーやで……』










パチモトは、まるで凍り付いた様に固まるK里の耳元へ、タバスコ臭いであろう口を近づけていきました。

もう私がしっかり聞き耳を立てている事など眼中に無く、うっとりとした目つきのパチモト。

どこのエロティック本から知識を得たのか知りませんが、若干K里の耳に息を吹きかける様な素振りで…性犯罪者は、こう囁いたのでございます。

















P『K里ぃぃぃ~…こ、今夜は帰さないよぉ…』










(続)