私は決してカプリチョーザを嫌いではありません。


手頃なお値段で美味しいイタリアンを食べさせてくれるチェーン店。


…それが僕らのカプリチョーザでございます。




そう…『チェーン店』でございます。








K里『行きつけって…カ、カプリ…ですか?』








K里とR子が怪訝な顔をしたのも無理はありませんが、それにさえパチモト(フリスク5粒入り)は気づくわけもありません。





P『な、なんぼー!!知ってるの?』


K里『は、はぁ…』


P『なな、なんぼなんぼー!!ボクは、なすとほうれん草のパスタが好きや~ん。ゆで方はア、アルデントやなぁ』





K里『あるでんと?』





P『ア、アルデントはパスタのゆで方や~ん』


K里『あ、はい…』


P『イタリアではちょうど耳たぶくらいの固さにゆでるんだよぉ。で、でもさぁ…耳たぶって…エッチやなぁ~…アハアハ…アハハァ』










…アルデント…










まるで…










『歯磨き粉』










…のようなパスタの茹で方ですが、土俵際まで追い込まれたK里がツッコミを入れることなどできるわけもありません。





K里『そ、そうですね…あははは』





K里の引きつった笑い。


しかしパチモトは、さらに1馬身…2馬身と引き離しにかかります。





P『そ、そうや、ワインは好きぃ?』





出ました…パチモト・ワイナリー・トークでございます。





…丁度この頃、日本は空前のワインブームに入り、猫も杓子もワインワインと騒ぎ立てていた時代。



『私の血はワインが流れている』



などという歴史的名言が生まれたのもこの頃でございます。





もちろんパチモトもその類に違わず、ただの居酒屋でワイン・リストを要求する生粋のワイン愛好家


これはパチモトの株を上げるためにも、ワイントークは盛り上げてやらねばなりません。





私『オマエ…ワインに詳しいんだよな』


P『や、やめてよGぃぃ~。大したことないよぉ~』





本当に大したことないくせに無駄な謙遜をしやがります。




R子『へぇ~。パチモトさん意外ですね』


P『ちょっと!! R子、どういう意味やねぇ~ん…アハハァ』





特にどういう意味も無いと思いますが、パチモトはノリノリの関西風ツッコミ(ニセ)を入れ始めました。













もうどうにも止まりません。

(c)山本リンダ








(続)