Endless Game《番外編》ヤキモチと素直な心 vol.7 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。


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。。。。。

A-side



「とりあえず、って……」

「ん?」

「なんで櫻井の家なんだよ!」

オレは入った部屋を見渡しながら櫻井に文句を言った。



「ゆっくり話しすんなら外より家ん中の方がいいじゃねーか」

「ゆっくりって……別に、オマエと話すことなんか……」

「ないわけねーだろ。
あんな変な態度取っといて」 


そう言ってオレを半ば強引にソファに座らせる。


「なんだよ、変な態度って……」

「んー?オマエ、おかしかっただろ、自習の時。やけに俺に突っかかってくるし」

「あ、あれは……」


寄ってたかって素直じゃないって言われて、頭に血が昇って……なんて、カッコ悪くて言えねー……



オレがなにも言わずに下を向いてると、櫻井に顎をクイッと掴まれて唇を塞がれる。


「んっ……」


角度を変えて何度も重なる唇。


唇を合わせてるだけなのに、体が熱くなってくる。


気持ちいいけど……息が、できない……


櫻井の胸をトントンと叩いて、ようやく唇が離された。



「……プハッ……もう!いつまでやってんだよ!苦しいし!」

「ははっ、オマエ鼻で息しろよ」

笑いながら櫻井が鼻を軽くつまんでくる。


「ま、そう言うところもカワイイんだけどな」

「カワイイって言うな!」

「まーた怒るぅ……」

「うるせー!どうせオレは子供だよ!」

「んなこと言ってねーじゃん。ムキになんなよ」

「なってねーし!」


あああ……ムキになってるよ……


自分でも嫌になるくらいオレってばホントコドモ……



「だいたいなんで合コンなんか行ってんだよ」

「な、なんでって……」


ギクッとして言葉が詰まる。


櫻井が女子と仲良く話してたから……

その腹いせに、なんて……


……絶っっっ対言えねー……!



「な、なんもねーし……」

ふいっと顔を逸らす。


「ふーん。でも、ま、お仕置だな、コレは」

「なっ、なんでだよ!」

「合コン行ってオンナにお持ち帰りされそうになった罰だよ。ほれ、暴れんな」


そう言いながら器用に、抵抗するオレの手を振り払いながら服を脱がしてくる。



「なにがお仕置だよ!
オマエだって女子たちと仲良くイチャイチャしてたくせに!!」

「……は?イチャイチャ……?」

「そーだよ!職員会議だっつってオレを探しにも来ねーで、挙句に会議のくせに廊下で女子たちに囲まれてニヤケてたじゃねーか!!」

そこまで言い切って、またハッと口を噤む。


「ふーん……」


櫻井の低い声が聞こえる。



「なっ、なに……」


怖くて顔が上げられない。


「かーわいーなー、相葉ぁ」

「……は?」


思わず顔を上げると、櫻井が口元を押さえながらニヤけるのをガマンしてるようで。


「なっ、なにをニヤニヤしてやがんだよ……」

「えー?だって、なぁ?それってさぁ……」

「なんだよ……」

「それって、ヤキモチ妬いてるって、ことだろ?カワイイなぁ、相葉ぁ」

「ヤッ……ヤキッ……だっ、誰がっ、」

「それにぃ、俺に探しに来てほしかったんだ。
マジでカワイイなぁ」

「ちっ、違っ……」

「いつもそんだけ素直ならマジでいいんだけどなぁ」

「てっ、てめー、っ」


恥ずかしすぎて暴れるオレの両手を櫻井が掴む。


「ほら、おとなしくしろ。
暴れてたらかわいがってやんねーぞ」

「はっ、はなせ、っ……!」

「離さねーよ……この手は、一生、離さねー」


真剣な顔で見つめられて、そんなこと言われて……


少しずつ強ばってた体の力が抜けていく。



「相葉……」

「っん……」


優しい声で名前を呼ばれて、また唇を塞がれる。



言葉にしてもらわなくてもわかる。


櫻井からの愛情が、唇から伝わってくる。



オレも……


オレからも、伝わってる?



好きだよ、櫻井。


大好きだよ。



まだまだそんなこと、素直に口に出せないコドモだけど……


少しでも大人のアンタに釣り合いたいから……



オレ、がんばるから……



一生、オレの隣に、いてくれる?



オレは懇願するように心の中で問いかけて、櫻井の首に両手を回した。



つづく……