このままもっと《番外編》初めてのプレゼント vol.4 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。




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。。。。。




「んー?お客さんかぁ?」


大野さんが相変わらずのんびりした口調で玄関に目を向ける。



カズを見るとまたさっきみたいな怖い顔になっててオレは慌てた。



「カッ、カズっ!だから……落ち着いて、っ……!」

「今度こそ……ぶっ飛ばしてやる……」

「イヤっ、だからっ……!」


勢いよく立ち上がって玄関に向かうカズを慌てて止める。



「ええい、まーくん、止めんな!
俺のまーくんを泣かせるヤツは絶対許さない!」

「だからっ!違うかもしんないじゃん!
オレの誤解かもしんないしっ!」

「それでもまーくんを泣かせたのは許さねー!」

「イヤ、もう意味わかんないからっ!」


押し問答をしながらふたりして玄関に向かう。


大野さんはひとりキョトンとしてる。


ああ……初対面なのにいきなりこんなみっともないとこ見せちゃって恥ずかしい……。



「もう、まーくん離して!」

「ダメっ!カズ、落ち着いてってば!」


オレはなんとかカズを押さえつけようとするけど、カズはビクともしないで怒った勢いでドアを開けた。



「あ……あの、二宮さん……」


玄関に立っていたのはやっぱり翔ちゃんで……


息を切らしながら汗だくで立っていた。


オレが出ていった時の、スーツのままだったからネクタイに付いてる口紅のシミがオレの心をまたズキッとさせた。




「……ふーん。いい度胸してんじゃねーか……
そんなもん付けたままでよく来れたな……」

「……えっ?」


翔ちゃんも、いつものカズとは違う雰囲気と口調にビックリしてる。


「テメー!どのツラ下げて……」
「あれー?翔くん?」



カズが翔ちゃんに向かって怒鳴るのを遮るかのように背後からのんきな声がした。


「「………………えっ?」」


オレとカズは呆気に取られてゆっくりと後ろを振り向くと、いつの間にか大野さんが玄関先にやってきてた。



「……智……?」

「……大野さん……?」


「……え?……あ、もしかして……智くん!?」

「おー、やっぱり翔くんだぁ。
久しぶりだなぁ、おい」

「すっげ久しぶりじゃん!日本に帰ってきてたんだ?」

「何言ってんだよ!何年前のこと言ってんだよ!
とっくに帰ってきてるよ」

「そうなんだ!うわー、ホント久しぶりだなぁ」


いきなり目の前で繰り広げられるこの展開にオレもカズもついていけなくて、口を開けたままそのやり取りを見守る。



「あ、あの……智?」

「ん?なんだ?カズ」

「イヤ、あの……知り合い?なの?櫻井さんと……」


いち早く我に返ったカズが大野さんに問掛ける。


「おお、翔くんとは高校の時のクラスメートでなー。仲良くしてたんだよ」

「あ、そ、なの……」

「つーか、玄関先で立ち話もなんだから翔くんも中に入っちゃえよ」

「え?あ、でも……」

大野さんに促されたけど、翔ちゃんはカズを見る。


「カズに用があって来たんだろ?
じゃあ入れ入れ」

「イヤっ、智!何勝手に……!」

「なんかよくわかんねーけど玄関先で話しするのもなんだろ?ほれ、早く早く」

「あ、うん……ありがと……
二宮さん、おじゃまします……」


オレとカズがまだア然としてる中、翔ちゃんは大野さんに連れられてリビングに入っていった。



「おーい!そこのふたり!オマエらも早く来いよー!」


誰の家なんだかわかんなくなるくらい、自然に大野さんに呼ばれてなんだか毒気を抜かれてしまったカズ。


「ったく、誰の家だと思ってんだか……
まーくん、行こ」

「うん……」



オレとカズはまだ状況が飲み込めないまま連れ立ってリビングに歩いて行った。





つづく……



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さて、今日からまた通常通りクソ忙しいですが……

がんばって書いていきまーす!

よろしくどーぞ。


みなさんもFIGHTっ!