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S-side
あれから潤にふたりして俺んちまで送ってもらって。
まぁと一緒に帰ってきたのはいいんだけど……
しまった。
家の中が散らかったまんまだった。
ただでさえ、片付いてない部屋なのに。
急な長期出張でバタバタで用意して行ったから。
かろうじて生ゴミは片付いていたものの、
ソファには脱ぎ散らかした服が散乱しているし、テーブルには読み終わった新聞や、仕事で使う資料などが積み上がってるし。
どう見ても人を呼べるような部屋じゃなかった。
「ごめん……いつもは、もう少し…片付いてんだけどな?」
慌てて弁解しながらテーブルの上の新聞や資料を片付け始める。
「……ああっ!ゴメン!すわれねーよな!」
そう言って資料をテキトーに投げると、今度はソファの上の服をまとめて抱える。
それを洗濯機に放りこんでくると、まぁがなんだか嬉しそうな顔をしている。
「え……なに?なんで笑ってんの?」
「くふふふ…ごめんなさい…笑っちゃって……」
「イヤ、そりゃ笑えるよなぁ?こんなに散らかってたら……」
「……違うの。嬉しいの」
「え?嬉しい?」
まさかの返事に思わず聞き返す。
「うん。いつも、オレと会う時もキチッとしてたエリートさんが…実はこんなにだらしないなんて…カワイイなって思って……それに、」
「それに?」
「それを、オレに見せてくれるだなんて……なんか、嬉しくて……」
「え?あ、そ、そうなの?」
「うん、それだけ、心を許してくれてるのかな、って……」
そんな、照れたようにはにかむまぁを、俺は抱きしめずにはいられなかった。
「まぁ、っ……!」
「んっ……くっ、苦し……」
「あっ、ああ、ゴメン……」
「ううん、いいの。もっと……」
「え?」
「もっと……ギュッて、して?」
俺の腕の中でそんなカワイイこと言われたら、もう止めることなんてできない。
俺はまぁをギュッと抱きしめて、そのまま熱いキスを交わす。
久しぶりのその感触に心ごと持っていかれそうになる。
「まぁ……まぁ……愛してる……」
「んっ……しょ、さん……オレ、も……」
少し開いた 唇から 舌を 滑り込ませてまぁの 口 内を 侵食する。
まぁもそんな俺を受け止めてくれる。
「んっ……まぁ……まぁ……」
「しょーさ、んっ……んんっ……もっ、と……」
「も、煽んな……ガマンできねー……」
「ん、ガマン、しないで……」
せっかくエリートらしく、紳士的に振舞おうとしてるのに。
まぁ、この部屋を見られた時点でそれはないか。
「もう、止まんねーよ?」
「うん…翔さんがいい……」
「その前に……」
「……え?」
「まぁの、ホントの名前、教えて?」
「……あ…………えっと、まさき……あいば、まさき……」
照れくさそうに名前を教えてくれる。
ずっと、ずっと聞きたかった名前。
「雅紀……」
「ふふ、嬉しい……」
「雅紀……雅紀、っ!」
俺は再び雅紀の唇を塞いだ。
そして、もつれるように寝室になだれ込んだ。
つづく……
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さて、次は……(笑)