どうもぱちんこ特許チャンネルです。

 

 

 

 

お待たせしました。

 

数ヶ月の沈黙を破り、久しぶりに特許紹介をしたいと思います。

 

 

 

 

今日の主役はコイツ↓

 

(C)コーエーテクモゲームス(C)コーエーテクモウェーブ, (C)SanThree

CR戦国無双YLA(2014/9導入開始)

 

 

 

そう、戦国無双!!

 

 

 

・・・ではなく、コイツ。

 

 

このハンドルについた黄色い謎の物体。

 

 

これはサンスリーの「メガパトサイクロン枠」ですが、この枠には「右打ちボタン(仮)」がついていました。※正式名称は知りません。

 

簡単に説明すると、「黄色いボタンを押すだけでハンドルを捻らなくても右打ちできる」というものです。

 

 

 

私の知る限り、この右打ちボタンを搭載していたのはメガパト~枠以外では、大都の「鳳殿枠」くらいです。

 

(C)Daito

CR吉宗3(2015/5導入開始)

 

 

 

 

今日はこの右打ちボタンに関する特許を紹介します。

 

 

 

 

 

【特許番号】特許第6089393号

【特許権者】株式会社三洋物産

 

【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)

【登録日】平成29年2月17日(2017.2.17)
 

 

【課題】

遊技球を発射させる場合の操作性は高いことが好ましく、この点について未だ改良の余地がある。

本発明は、遊技球を発射させる場合の操作性を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。

 

 

【解決手段】※わかりやすい表現にしています

①初期位置からの回転量に応じて発射強度を向上させるハンドル

 

②回転させなくても発射強度の変更を可能とする右打ちボタン

 

③その他限定事項(指を引っかける部分の限定)

 

④その他限定事項(右打ちボタンの位置の限定)

 

(↓は読まなくてもいいですが、一応これが特許範囲の原文ママなので参考までに)

【請求項1】
  遊技領域に向けて遊技球を発射させるべく操作される発射操作装置と、
  前記発射操作装置が操作されたことに基づいて前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、を備え、
  前記発射操作装置は、
  回動操作可能に設けられ、初期回動位置からの回動操作量に応じて前記発射手段による遊技球の発射強度を向上させることを可能とする操作ハンドルと、
  前記操作ハンドルの回動位置を変化させなくても、前記発射手段による遊技球の発射又は前記発射手段による遊技球の発射強度の変更を可能とする特定操作手段と、
  前記操作ハンドルを支持するとともに当該操作ハンドルの操作によっては変位しない支持手段と、を備え、
  前記操作ハンドルには、指を掛けることが可能な指掛け部として、第1指掛け部と、当該第1指掛け部よりも前記操作ハンドルにおける前記発射強度を向上させる回動方向に配置される第2指掛け部とが設けられており、
  前記特定操作手段は、
  前記操作ハンドルにおける遊技球の発射強度を向上させる回動方向及び抑制させる回動方向のうち少なくとも一方と異なる方向に操作される構成であり、前記操作ハンドルが前記初期回動位置に配置される状況において前記第1指掛け部と前記第2指掛け部との間であって前記第1指掛け部及び前記第2指掛け部と前後方向に重ならない部位が生じるように、前記支持手段に設けられており、
  前記操作ハンドルが前記初期回動位置から回動操作された場合に、前記特定操作手段が前記第1指掛け部の前記操作ハンドルにおける前記発射強度を抑制させる回動方向に配置され、前記第1指掛け部と前後方向に重ならない部位が生じるように設けられていることを特徴とする遊技機。

 

 

まあザックリ言うと、細かい限定はありつつも、基本的には「ハンドルを回転させなくても発射強度の変更を可能とする右打ちボタン」を搭載しているということです。

 

 

そしてこの出願書類(特許公報)の図面を見ると、様々なパターンが記載されていますのでいくつかご紹介しましょう。

 

 

<例1>

 

 

右打ちボタンとその内部構造の一例です。

 

 

 

まずは普通にハンドルを捻った場合の例。

当然ながら、右に捻ると発射強度が上がって右打ちになっています。

 

 

 

次に、ハンドルは捻らず、右打ちボタンを使った場合の例。

右打ちボタンを押し込むだけで発射強度が上がって右打ちになっています。

 

 

 

 

<例2>

 

 

例1とは違うタイプの右打ちボタン(540の部分)ですね。

 

 

 

この図は、(b)が左打ち時の発射強度、(c)が右打ち時の発射強度を示していますが、ハンドルを捻った場合も右打ちボタンを押した場合も内部のギヤの移動量がほぼ同じことを表しています。

 

 

 

右打ちボタンを押したときに内部構造が可動することを表しています。

 

 

 

以上、三洋の特許紹介でした。

 

 

 

今回は特にオチもなければ、業界への警鐘といった堅い話もありません。

 

 

 

今日はここまで。

 

 

 

それではまた。

 

 

フォローしてね! フォローしてね