ある雑誌のちっさい記事で良さげな居酒屋発見。丸ごと一尾の鮮魚や、串焼きがオススメのよう、酒も充実、値段もそこそこ大人価格だから客層が良いかも。。。掲載されていた雑誌が週刊現代だったのはちとオヂサン臭いけど、まぁいいでしょう。この雑誌を購入する世代がターゲットという事は、大人な店なんだろうなという風にポジティブに解釈。
じゃとりあえず行ってみるかとお出かけ。
あぶり処 武蔵
カウンターに案内され、着席。店内の入客は八割程、だが、見れば空席には予約席の札が。アブねー、アブねー、ギリギリセーフだったね。たかが居酒屋と侮るなかれ。予約必須の人気店のようだ。
嬉しいことに目の前には鮮魚や貝がキラッキラに輝きを放ちオーダーを待つ。こりゃあいい!もうワクワクが止まらない。丸丸と太った鰯や、ピッチピチの金目鯛にも心揺らいだが、先日食いそびれた「イサキの塩焼き」を思い出し、今日のところはおとなしくイサキで。やっぱ焼き魚は“皮”も旨い魚がいいもんね。
そしてこの店のウレシイのは「武蔵 二刀流」という注文の仕方。そう、一尾の魚を注文すれば、半身は刺身、もう半身は塩焼き(魚によっては煮付け)で提供してくれるところ。分かってるねー♪多少大きめの魚でもバンバン注文が入って、ショーケースからどんどん厨房に運ばれていく。そりゃあそうだ、半々で提供は、実際面倒かもしれない。一尾丸ごと焼くからこその旨味なんだよーという職人さんもいるだろう。厳密に言えばそうかもしれない。しかし、客席レベルで柔軟に対応し、手間かけることを惜しまないことが、結果、お客もウレシイ、お店もウレシイの関係になってる。そして「あの店は美味しいよ」という評価になる。ステキなことじゃないか。目の前の焼き場で炭火網焼きされ、じっくり焼き上がっていく我々のイサキちゃんを眺めながら"男山純米酒"を流し込む。んまいねぇ。
気持ちいい対応と、ゴキゲンな魚があれば、酒がすすむってもん。全国の銘酒揃いのリストを眺め、さて、何をお替りしようかと・・・そこに、“大いに飲み、大いに食らい、大いに笑う”ねもきち夫婦の様子を見て、「実はこれ以外にも美味しいお酒をご用意していますので。。。もしよければ」とメニュー以外の夏酒をオススメしてくれたりしちゃう。ヒャッホイ♪しかも、きちんと適正価格で。我々一見客でも、心くすぐる対応をしてくれるその心配りに自然と笑顔が出ちゃう。そうなったら、お酒の説明なんか、する方もされる方も楽しくなる。居心地いい時間は話も弾む。

周りを見れば、オジサマばかりではなく、妙齢の素敵女史二人組や、30代カップル、上品なご夫妻、サラリーマン数人組、など、気持ち良いお店を演出する客層で埋め尽くされている。お店とお客とでこの居心地いい空間が作り上げられているんだなあ・・・。そんなことを思いながら、んまい酒の余韻を楽しむ。
開店20周年を迎えたと聞き、この入れ替わりが激しい吉祥寺で、しかも、ビルの二階で、スゴいなぁと。恐れ入ります。
ん!?20年てことは、ねもきちが福島から上京してきた年?この吉祥寺から始まった都会の生活。同い年みたいなもんだね。思いがけず出会えたお店だったが、深い縁を感じるものとなった。これから、少しづつ20年の時を埋めていこうかなと。
今日もいい夜だった。
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