吉祥寺 知る人ぞ知る「大衆酒場 闇太郎」
「やみたろう」
マイペースで、決してお客に媚びず、強烈な個性を醸し出している。
でも、ねもきちはこのオヤジが好きだ。18年前から時折伺っている。
常連客にはいい顔をし、一見客には無愛想といったことはなく、みんな同じような距離感で接してくれる。時には、常連客であっても他のお客に迷惑な行動をした場合は叱り飛ばすこともある。注文が多くて忙しくなっている場合は、雑談を思いっきり無視することもある(笑)が、これは他のお客の注文をおろそかにしないといった信念からだ。
基本はとても優しい。
若者が友人らしき外国人を連れて来店してきた。
初めて来たらしく、どこに座っていいのか判断がつかず、独特の雰囲気に少したじろぐ。
オヤジはチラッと見て「いらっしゃい。おたくら、タバコは?」と聞いた。
吸わないと答えた若者に、
「じゃあ、こちらに座んなさい。タバコ吸わない人はこっちに来た方がいいから。。。」
言い方は不器用なのだが、なんか温かいのだ。
しばらく飲んだあと、帰ろうとする若者に、
「うちは飲み終わったらリンゴ出してあげてるからこれ食べてから帰んなさい、はいどうぞ。」
とリンゴを2片手渡し、「またいらっしゃいよ。」とほんの少しだけ笑った。
大手居酒屋チェーンがどれだけ接客マニュアルやハウスルールを徹底し訓練してもまねできない、この空気。
無愛想だが全てのお客に気配りするオヤジ、そんなオヤジに気をつかいながら話す客、お互いに少しずつ気遣うことでこの空気がうまれている。面倒だと思う人もいるだろう。でも、人の深みや温かさや人間臭さなどが感じられるこの居酒屋、好きだなぁ・・・


