まだ20世紀の頃だったが秋葉原に顧客がいて暫く通った事がある、昭和通り側なので風俗とは無縁の場所だ。
暫く通ったある日、駅を出て昭和通りを歩いていると気になる光景を目撃した。
とは言ってもビデオ鑑賞の店に入る一人の男性だが、直感的に風俗の臭いを感じた。
そもそもビデオ鑑賞の店が数件密集してあり、どの店も古くて狭そうなビル。
目立つ看板も無く新作のポスターなども無い、どう見ても儲かっている雰囲気がない、以前から成り立っているのが不思議だった。
この事を会社の部下に話すと、名古屋発の風俗で最近秋葉原にも進出して来たとの事。
なるほど、と思いつつ試しに突入する事にした。
基本的にはハンドなので限界はあると分かっていたが、プラスアルファも少し期待しての突入だった。
ある日の客先からの帰り道、何件かある店の中で一番怪しそうな店を選んで突入した。
予想通り店の中は狭くて清潔感は無い、数人がビデオを選んでいたがやたらと早く選んで行った。
まあ、ビデオの内容はどうでもよいのだろう。
自分としてはある程度短期決戦なのは予想出来たので、ビデオのアシストも必要と考えて中身を吟味してしまった結果後から来た客に先を越されてしまった。
ビデオを選んで鑑賞室へ、暫くビデオを観ていたがどのタイミングで嬢が来るのか分からないため息子の準備に戸惑った。
耳を澄ますと扉の開閉音で嬢の位置が分かるかな?と考えたが回ってくる順番が分からないので考えても無駄だった。
そんなタイミングを逸していた時にドアをノックされた、慌てて気を取り直したが嬢の事務的な対応と急いでいる雰囲気に少し萎えた。
しかし時間が無いので再度気を取り直して挑んだ。
タッチも寛容ではなく(別料金と言っていた)少し巻きが入った言い方と前の客に時間がかかったとの説明。
前の客の説明など余計萎える、と思いながらも気合いで終了。
あくまでもビデオ鑑賞なので時間内はいつまで居ても良いとの事だったが、終われば用はないので店を出た。
やはり第一印象が良くなかったためか、最初で最後のビデボとなった。