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自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション
インテリアと家づくりが学べる、一級建築士のブログ
中古住宅選びにおいて、どのような物件を選べば良いのか。
実際に販売されている物件を評価していくシリーズです。
まずはこちらの物件。
※立地は加味せずあくまでも建物だけの評価
リフォーム済みの中古住宅、いわゆる買取再販物件です。
お決まりの「水まわり設備の交換」「床、壁紙の張り替え」「外壁の塗装」の3点セットが行われております。
これらは中古住宅購入検討者が特に気にする部分で、「これだけやっておけば売れる」という買取再販事業の鉄則です。
それはそうとしてまず目に付くのが間取りですよね。
色々と言いたいことはあいますが、私がまず気になるのはLDKです。
家具配置が難し過ぎる。
古い家にありがちですが、窓が無駄に多いんですよね。
窓が多ければ明るい空間にはなりますが、それと同時に家具配置の難易度が上がり、冬は室温が下がります。
おそらくシングルガラスのサッシです、冬の寒さと結露が容易に想像できますね。
またこの年代の建物は部屋の隅にブラウン管TVというのが一般的でした。
明らかにそんな間取りです、TVの配置にも困ります。
収納も少ないですよね。
一般的には延床面積に対して10%は収納が必要とされています。
よってこの家の場合、畳5枚分程度は収納として欲しいところですが、実際は3枚分しかありません。
南面に大きな窓は設計の基本ではありますが、隣の家がこんなに近いと結局そこまで日差しは入りませんし、カーテンも閉めっぱなしになります。
また、庭を作るにも微妙な広さですね。
フルリノベで間取りから変えるならまだアリですが、このままではどう考えても住みにくい家です。
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