
自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション
インテリアと家づくりが学べる、一級建築士のブログ
チャットGPTのジブリ風画像生成が話題になっていますね。
チャットGPTに写真をアップロードし「ジブリ風のイラストにして」と入力するだけで誰でも簡単にジブリっぽい画像に変換してくれます。
ジブリだけが話題になってますが、ドラゴンボールやクレヨンしんちゃんなど、色々なアニメや漫画風に出来るんですけどね。
というこで私もひとつ試してみました。
この写真をジブリ風にしてとお願いしたら・・・
ん~、ジブリっぽい?
微妙。笑
そんなチャットGPTですが、他にもこんな使い方ができます。
例えばこの写真
「リビングの床をヘリンボーンに変えて」とお願いすれば
このような画像を生成してくれます。
ドアなども所々変わってしまっていますが…
次にこちらの写真、まだ家具が何も置かれていないリビングダイニング。
「この空間に下の家具を合成して」
と、各画像をアップロードすれば
こんな感じに合成してくれます。そして何故か床まで変えてくれます…
実務レベルではまだ使えないですが、個人で楽しむには十分ですね。
更にはリノベーションの提案も朝飯前です。
こんなのはチャットGPTじゃなくても以前から様々なアプリで出来ましたけどね。
そんなわけで誰でも簡単にAIで画像生成できる時代になりました。
今後は住宅会社の営業とかがAIで生成したイメージパースをお客さんへの提案として使うのでしょうね。
でももしそんな住宅会社や営業に出くわしたら気を付けてください。
何故かって?
確かに昨今のAIは性能が高くそれなりのものを生成してくれます。
しかし実現性の低いデザインを出してきたりと、ツッコミどころもまだまだ多いんです。
それに図面や施工方法、使う材料までAIが教えてくれるわけではないので結局は人間の知識やセンス、技術が必要になってくるんですよね。
なので仮にAIがオシャレな空間を提案してくれても、それを実現することは不可能に近いのです。
そもそもプロなのに自分で創造して勝負できない時点で…プライドはないのかって話ですけどね。
とはいえデザイン業界にとって生成AIが脅威であることは確かです。
私もCGパースを作る仕事もしていますが、近い将来そんなのは全部AIがやってくれるでしょう。
しかし建築の世界ではデザインだけではなくそれを形にする必要があります。
これは先ほどの和室。
この空間を作るためには大工をはじめとする様々な職人の力が必要不可欠です。
なんだかんだ言って職人が重宝される時代はしばらく続くのでしょうね。