一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

 

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

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今年の5/31、東京都はとあるリフォーム工事業者に業務停止命令を下しました。

 

 

実際にはリフォーム工事が必要ないのに、「すぐに工事をしないと危険だ」などと不実を告げ工事を勧誘したとのこと。

 

 

この手のリフォーム詐欺、以前は床下が多かったのですが昨今は屋根が多いようです。

 

どちらにも共通してることは、普段自分で確認しにくい箇所であるということ。

 

 

しかし床下を確認するには家にあがらせてもらう必要があります。

 

これは昨今拒否される可能性が高いため、家に入らなくてもよい屋根がターゲットにされているのでしょう。

 

 

「無料で点検しますよ♪」

 

こんな風に言われたらついつい承諾してしまいそうですが、これも詐欺業者の常套手段なので気を付けなければいけません。

 

 

さらに点検前には

 

「近所で屋根塗装の工事をしていて、お宅の屋根がパカパカしてはがれそうなところがあるので、念のため知らせに来ました。」

 

うまいこと言って不安を煽るのです。

 

 

 

そして点検を終えたあと

 

「屋根の縁の灰色のところがパカパカしています。」

 

「屋根が大変なことになっています。屋根の棟板の金具が外れているので釘を打たなければならないのですが、棟板が割れているので釘が打てません。」

 

「屋根の棟板が割れているので屋根の修繕工事が必要です。」

 

「こんな酷い屋根は見たことがない。風で飛ばされたら近所に迷惑がかかる。台風で屋根がやられてしまう。」

 

「屋根の土台の木が腐っているので釘が打てない。」

 

 

このようなことを言ってリフォーム工事の契約を迫るのです。

 

 

しかし不安になってもすぐに契約してはいけません。

 

まずは知り合いなど建築に詳しい人がいたら相談しましょう。

 

 

 

・そもそもリフォームの必要が無いのに嘘をついている

 

・リフォームの必要はあるが見積もりが異様に高い

 

・点検時に故意に破損させる業者もいる

 

 

今話題のビッグモーターではないですが、リフォーム詐欺も多様化が進んでいます。

 

 

そもそも住宅の劣化による緊急性の高い状況というのはそうそうありません。

 

ますは一度冷静になって、他の業者からも見積もりを取るのもいいでしょう。

 

 

 

とにかく重要なのは、工事を即決しないことです。

 

高齢の方がターゲットになりやすいので、ご家族とも共有してくださいね。